参議院選挙を前に、争点の一つである物価高対策について福井テレビが福井県民に緊急アンケートを行った結果、「現金給付」よりも「減税」が圧倒的に多いという結果になりました。では、給付と減税のメリット、デメリットを専門家はどう見ているのか、仁愛大学・南保勝教授に聞きました。
Q.消費税減税のメリットは―
「消費減税の場合は、お金を使えば使うほど、減税効果がある。経済活動が活性化する」
Q.現金給付のメリットは―
「まさに公平感公正感で、一定の条件に適う人はすべて対象になるので、消費減税に比べて均等に行きわたるメリットがある」
Q.消費税減税のデメリットは―
「お金を使わなければこういった減税効果はないが、今は、一般の家庭の景気の問題もあり、生活防衛型の消費が多い。そうなると期待できるだけの消費減税の効果があるかというと若干、疑問がある」
Q.現金給付のデメリットは―
「現金給付は一定額で給付金が決まっているので、そこで打ち止めになる。理論から見ても日本の場合、貯蓄に回ることが統計上明らかになっている。そうなると効果が見込めないから消費減税の方がマクロ的に見ても有利と言われている」