高知県内は6月23日夕方から断続的に局地的な大雨となり、24日午前には一時幡多地域に大雨警報が発表されました。猛暑に次ぐ長雨で野菜の相場に影響はないのか取材しました。
22日午後1時の降り始めから24日午後4時までの総雨量は香美市繁藤で117.5ミリ、土佐清水市三崎で90ミリなどとなっています。
県西部にかかっていた発達した雨雲は東へ抜け、土佐清水市に出されていた大雨警報は午前11時24分に解除されました。
先週は梅雨の中休みで晴れて猛暑日となる所があるなど気温が高い日が続きましたが、今週は一転梅雨空が戻って来ました。天候の大きな変化が影響を与えそうなものと言えば野菜の値段が思い浮かびますが…
明神康喜記者:
「というわけで高知市のスーパーマーケットにやって来ました。ちょっと前までキャベツの値段が非常に高かった印象があるんですが、今日はどうでしょう。半玉で129円(税別)となっています。安定したお手頃な価格と言えるのではないでしょうか。その隣、レタスは半玉で89円(税別)ですね」
買い物客:
「だいぶ安くなったわねぇ。うん」
「そうですね、買いやすくなったと思います。はい」
「もうちょっと安くなってほしいです。ふふふ」
店内には県産のナスやピーマン、トマトといった今が旬の野菜が並んでいます。3週間ほど前までのキャベツの大変な高値は去年の猛暑が影響していると言います。
サンシャインチェーン本部青果課・秋山英範課長:
「去年の暑さの影響で、植え付けがきれいにできなくて。東と西の産地が出そろったというところもあって、3週間ぐらい前から野菜の方は相場が落ち着いているところはあります」
キャベツは去年夏の猛暑のため産地の長野で植え付けができず、収穫時期がずれ込み去年暮れ極端な品薄の状況になったということです。
そんなときに重宝するのが比較的価格が安定している「カット野菜」。品薄で野菜が高値になった場合「カット野菜」の方が安い場合もあるとのことですのでチェックしてみてください。
ところで、まだ梅雨は半ばですがこれからの長雨で野菜の相場に心配はないのでしょうか。
サンシャイン・秋山課長:
「レタスとかサニーレタス、グリーンリーフといった葉菜類というのが、どうしても大雨の影響を受けると。販売する際にはなかなかきれいな商品が届かないという状況になるんじゃないかなと。梅雨が明けてからっと暑くなった時に、畑の中で逆に焼けて腐っていく。まあ去年ほどにはならないんじゃないかなと思ってるんですが、これについては未知数だと考えています」
心配はつきませんが店頭には今が旬の美味しい野菜がたくさんあります。
サンシャイン・秋山課長:
「夏野菜と呼ばれるオクラ、ゴーヤ、ナガイモ、モロヘイヤといった、スタミナ、ネバネバ野菜をぜひ食べていただきたいと思います」
明神記者:
「一方、果物を見てみましょう。高知の今の旬といえば、この小夏ですね。ちょっといただいてみましょう。(食べる)甘くてほんのりすっぱくて、みずみずしい。この季節、ぜひ味わってみていただきたいですが、この小夏、今年はお値段が高めになっています」
サンシャイン・秋山課長:
「去年、猛暑の影響でカメムシが多く発生したんですよ。そのカメムシの被害を受けて、今年は小夏の量が昨年から比べて大幅に減になっていますので、お店のお値段というのも去年からいうとはるかに高く」
カメムシ被害の影響でかんきつ類は高値となっていますが、今のオススメはなんでしょう。
サンシャイン・秋山課長:
「今ですと、このゴールドキウイ。グリーンキウイというのは。さわやかな酸味と、今の季節の旬であるということは間違いないと思います。ここからはサクランボであったり、アメリカンチェリーであったり。ソルダムっていうやつらがここから旬になってくる」
雨が降り続くと気分もふさぎがちですが、旬の野菜や果物で夏を乗り切る体力をつけておきたいものです。