笠岡市は、妊婦が安心して出産できるようにするため、広島県福山市の市民病院と連携し妊婦健診や分娩を行う「産科セミオープンシステム」を導入すると発表しました。
このシステムでは妊娠検査と33週までの妊娠中期までの妊婦健診を笠岡市民病院で行い、34週以降の妊娠後期の健診や分娩、緊急時の対応などは広島県の福山市民病院があたります。
笠岡市民病院の産婦人科では、現在、妊娠検査のみを行っていますが、システムの導入により毎週火曜日に妊婦健診を実施します。
笠岡市では、2023年12月に市内唯一の産婦人科医院が閉業。井笠地域で分娩できる医療機関がなくなり、市は、2024年8月に福山市と地域医療の連携に関する覚書を結び、体制整備を進めてきました。
(笠岡市 栗尾典子市長)
「福山市民病院から助産師の派遣があるので、分娩まで安心できる環境であることや、妊婦健診はかかりつけ医で出産は大きな病院でできるという環境が整った」
「産科セミオープンシステム」は7月1日から運用を開始します。