須崎の雄大な自然の中に位置する明徳義塾は言わずと知れたスポーツの名門校。部活動のために高知県外からやってくる生徒も多く、全校生徒のおよそ76パーセントが県外出身です。そんな明徳で県内出身者が躍動する運動部がありました。

明徳義塾「カヌー部」です。創部6年、18ある運動部の中で最も新しい部で、中高合わせて12人の部員のうち半数の6人が県内出身。これでも他の部と比べ県内出身の割合が高い部です。

レジャーの印象が強いカヌーですが、競技スポーツとしても世界的に普及していて競技用カヌーはスピードを重視するためレジャー用に比べ細く、バランスを取るのが難しいそうです。

いくつか種目はありますが、明徳カヌー部の選手が主に取り組むのはカヤックと呼ばれる小舟で直線コースでタイムを競うというもの。

中学1年:「他に入りたい部活などもなかったので、楽しそうだなと思って入った」

カヌー未経験で入学後にカヌーにひかれ、入部する生徒が多いという明徳カヌー部。そんな中、高校1年の岡村明咲さんは小学5年でカヌーを始め、カヌーをするために中学から明徳に入学しました。岡村さんが思うカヌーの魅力は?

岡村さん:
「始め出てても最後抜かれたり、逆に初め出られてても最後抜いたり、勝ったり負けたりできるのが楽しいです」
Q中毒性ある?「あります」

岡村さん、こいでいる時はどんなことを考えているんですか?
岡村さん:「好きな曲とかを頭の中で流しながらこいだりしてます。ノリノリというか曲にのってこげるのが楽しい」

最近はKing Gnuの曲にはまっている岡村さん、去年は中学生ながら国スポの四国予選で優勝。さらに、今年9月にチェコで開催される世界大会に15歳以下日本代表として出場することが決まっています。

岡村さん:
「初めて海外に行って、初めての世界大会ということで、すごい緊張してるんですけど、色んな人が期待して応援してくれているので、できるだけ自分の今の力を発揮していい結果が残せたら」

明徳カヌー部には実はもう一人、日本代表選手が。高校3年の堅田一成さんです。堅田さんは岡村さんのようにカヌーをするために明徳に入学したわけではありませんでした。

堅田さん:
「自分は小学校、陸上やってたんですけど陸上やるために明徳いったんですけど、その(入学の)年に(陸上部が)なくなっちゃって、どうしよどうしよってなった時に、カヌーという競技を見つけた」

中学1年でカヌーを始めたばかりの時はこいでもこいでもまっすぐ進まなかったという堅田さん。努力を続け今年5月に行われたアジアパシフィック大会に18歳以下日本代表として出場。去年の国スポはカヤックシングルス200メートルの部で優勝するなど結果を残しています。そんな堅田さんの強みは?

堅田さん:
「自分はスタートが得意なんですけど、スタートっていうのが自分にとって楽しいし、やりがいがある一つ」

迫力のある堅田さんのスタートにこじゃんとえい!岡村さんと、堅田さん、5月の県体でそれぞれ優勝し、8月に島根で行われるインターハイに出場します。

岡村さん:「決勝に残るのがとりあえずの目標」
堅田さん:「自分にとって最後のインターハイなので最後ナンバーワンをとって気持ちよく終わりたい」

岡村さん&堅田さん:
「迫力のある、風が気持ちいいカヌーこじゃんとえい!」

高知さんさんテレビ
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