倉敷市を襲った水島空襲から80年。
被災地の一角に設置されている
平和の鐘の前に市民が集い世界の平和を祈りました。
集まったのは、空襲の体験者や一般の市民など120人です。
(鐘の音と共に黙とう)
 アメリカ軍の攻撃が始まった午前8時36分
 犠牲者を悼み世界の恒久平和と戦争を繰り返さぬよう1分間黙とう
水島空襲ではアメリカ軍の爆撃機B29
110機による603トンの爆弾の投下で
三菱重工業の航空機製作所が壊滅状態に追いやられ
11人の犠牲者と46人のケガ人を出しました。
当時、中学2年生だった岡野弘さんは
1キロ先の麦畑で農作業を始める寸前に、空襲に遭遇しました。
(中学2年生で水島空襲を体験岡野弘さん)
「麦畑に伏せて難を逃れたが、いつ攻撃されるか分からず
 顔面そう白で手は震え、
 もう爆弾が来るのではないかと恐怖におののいていた」
(平和の祈りに参加した人は)
「話を聞いて知らないこともたくさんあった。
  これから同じことが起らないようになれば」
「戦争は知らないが、こうやって子供たちにも伝わっていけば」
今年で戦後80年を迎え、年々戦争を知る人は減っていますが、
倉敷市はこうした行事を通じて
次の世代へ引き継ぎたいとしています。

岡山放送
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