災害級の暑さへの懸念が高まっています。今後の暑さの見通しや義務化された職場での熱中症対策のポイントなどを光岡気象予報士が解説します。

(光岡香洋気象予報士)
6月から始まった企業での熱中症対策の義務化。この時期としては異例の暑さが続いています。19日も岡山県、香川県のほとんどの地域で30度以上の真夏日、そして真庭市久世では35度を超えました。

岡山市の19日の気温の変化を見ていきたいと思います。午前10時には30度を超えました。そして、基準となる暑さ指数も28を超えています。最高気温は34.5度と猛暑日にはなりませんでしたが、それでも平年よりも7度前後高い気温となっています。この暑い状態が夜まで続きそうです。日付変わるぐらいの時間帯でも25度予想となっています。

上空の暖かい空気の流れも見ていきます。
19日はオレンジ、7月下旬並みの暖かい空気が入ってきていました。ただ、来週の前半を見ていきますと少し変わってきそうです。一旦少しこのオレンジの暖かい空気は離れていきますが、来週末になりますと再び北上していきそうです。広い範囲で気温が高くなっていくでしょう。来週末は再び猛暑となる恐れがあります。

週間の最高気温、見ていきたいと思います。
20日はまだ岡山市や津山市で34度と厳しい暑さとなっていきそうです。日曜日から少し気温が下がってきそうです。岡山市でも24日(月)は29度。30度を下回りますが、来週の中頃から再び気温が上がり、来週の28日(土)は岡山市、高松市で35度予想となっています。

19日に発表されました気象庁の1ヵ月予報見ていきますと、平年よりも気温は「高い」予想となっています。特に7月に入ると、平年でも最高気温が30度を超えていきますので、この先も暑さは厳しくなっていきそうです。

それでは改めて熱中症予防対策を見ていきたいと思います。

涼しい場所は日陰などの休憩場所の整備、そして水分補給。汗をかいた場合は塩分も摂取するようにしてください。熱をこもるような服装で仕事などはせずに、健康管理もしっかりしていくようにしましょう。

熱中症になった際の対応です。
涼しい場所への避難、そして水分や塩分をとってください。体を冷やすようにして、それでも意識がはっきりしない、水分が自力で取れない場合は、病院などに移動するようにしてください。

この先も厳しい暑さが続いていきそうです。熱中症への万全な対策をするようにしてください。

岡山放送
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