高知県内のスポーツを紹介するコーナー「こじゃんとスポーツ」。
今回は「鼻せん」をつけてするスポーツ「アーティスティックスイミング」の話題です。昔は「シンクロ」って言っていましたよね。そんな「アーティスティックスイミング」の世界選手権で準優勝し、高知で指導を行う女性を取材。鍛治屋明香アナウンサーも体験してきました!
プールの中で見せる華麗な舞が特徴の「アーティスティックスイミング」。四国唯一のアーティスティックスイミングのクラブとして「高知スイミングクラブ」は高知市で週5回活動。小学生から高校生まで14人が日々、技を磨いています。
小学5年:
「友達と協力してやることが楽しい」
中学1年:
「(Q.将来の目標は?)オリンピックに出場すること」
今は、今週末の大会に向け猛練習中です。そんな彼女たちに「しっかりお尻の位置高く。ひざ引きすぎや」と熱を入れて指導する、強力な助っ人が。2022年に開催された世界選手権で日本代表として銀メダルに輝いた、細川朝香さん(24)です。
高知市出身の細川さんは、小学校3年の時に「高知スイミングクラブ」でアーティスティックスイミングを始めました。日本代表を目指したいと中学2年で親元を離れ、大阪の強豪クラブに移籍。世界選手権で銀メダルを獲得したのは同志社大学4年の時。大学卒業と同時に競技者として一区切りをつけました。
「高知でアーティスティックスイミングの指導者になる」という夢を持ち、今年(2025年)の春、高知の一般企業に就職しました。今は仕事の後、古巣で後輩の指導に当たっています。
小学5年:
「教え方がすごい分かりやすくて面白い人です」
そんな細川さんに、鍛治屋アナウンサーも指導を仰ぎました。
細川朝香さん:
「一つ目にやっていただきたい技が『オープンスピン』。ザ・アーティスティックスイミングという、見栄えのもの」
オープンスピンとは、水中で手を底に着けずに逆立ちをし、水面から出た足を回転させるという技。鍛治屋アナ、初心者ですが果たしてできるのか?
細川朝香さん:
「足を上げた状態で右足クロス。そしたらこのままいけるはず。足を上げて右足を左足に対して巻き込む」
いざ、実践!してみますが…水の中での逆立ちができず、体勢が崩れてしまいます。
鍛治屋アナ:「どうですか?」
細川朝香さん:「ちょっと難しそうですね…」
細川さんでも習得に数カ月かかったという難易度の高い技、さすがにすぐにはできませんでした。
断念し、まずは基本から。水平に浮くことから始めました。
細川朝香さん:
「一度、上に浮くイメージだけでいいので、手も何もしなくていいので浮いてみてください」
鍛治屋アナ:
「はい!」(水面に仰向けに浮く)
細川朝香さん:
「すごい浮く!すでに浮いてると思います」
浮けたところで、次は技です。
細川朝香さん:
「簡単にできそうなものとして『バレーレッグ』があります」
「バレーレッグ」は、仰向けに浮いたまま片方の足を水平に保ち、片方の足を垂直に持ち上げる基本的な動作です。
細川朝香さん:
「右足を上げる時に、浮いているのは左足だけになる。両足をまっすぐに引っ張っていた力のままなので、(そのままだと力が弱く体勢を維持できないので)左足をもっと引っ張り続ける。頭も引っ張る。右足も上に引っ張る。3点をしっかり引っ張り合うイメージ」
鍛治屋アナもやってみますが…、右足を上げると腰や左足が沈んでいってしまいました。
細川朝香さん:
「左足が土台がない分、足が上がりにくいと思うんですけど…、上がってはいます」
水の上でバランスを取るのって、本当に難しいんです。選手の皆さん、“こじゃんとすごい”!
鍛治屋アナ:「これで皆さんと一緒に踊れますか?」
細川朝香さん:「踊れ…ないですね」
それでも、最後に皆さん、鍛治屋アナのために団体技につき合ってくれました。
鍛治屋アナは水中で体を支えてもらい、水面を飛び出して少しだけですがポーズを取ることができました!
鍛治屋アナ:「みんなで力合わせるって楽しいね」
選手:「はい…」
鍛治屋アナ:「どうだった?」
選手:「楽しかったです…笑」
そんなアーティスティックスイミング、国内での競技人口は少なく、認知度も低いのだとか。
細川朝香さん:
「アーティスティックスイミングやってたって言えば『あれやね!』となるような、みんなが認知するスポーツにしていきたい」
細川さんの将来の目標は?
細川朝香さん:
「将来的には、地元の高知県のクラブで日本代表選手になるような選手を輩出できるように、私も指導者の立場として努力して、選手育成に尽力していきたい。もしかしたらオリンピアンがでたり」
高知でのさらなる盛り上がりを願って!
高知スイミングクラブの皆さん:
「アーティスティックスイミング、『こじゃんとえい!』」
高知スイミングクラブは、小学生から高校生まで男女問わずメンバーを募集しています。詳しくは高知スイミングクラブのホームページをご覧ください。