2024年に最高裁が「懲戒免職」となった男性教師の処分の取り消しを認めたことを受けて、長崎県教育委員会は男性の再任用に向けて手続きを進めている。
「懲戒免職」が最高裁で「取り消し」
懲戒免職処分が取り消されたのは、小浜高校ボクシング部の元顧問で、教師だった林田耕二さん 63歳。

林田さんは部活動の指導中のけがを理由に「公務災害認定」を申請し医療費を受け取ったが、長崎県教委は虚偽の申請による不正受給などとして、2015年に懲戒免職処分とした。
林田さんはこれを不服とし、約6年にわたり裁判で争った結果、2024年12月、最高裁が処分の取り消しを認めた。
「教員としてきちっと終えたい」
林田さんは3日の会見で「やっぱり教員としてきちっと終えたいなという気持ちがすごく強いので、再任用は希望している」と話した。

長崎県教委も会見を開き、高校教育課の岩坪正裕課長は「この裁判所の決定については重く受け止めたい」とコメントし、「5月に林田さんや家族などに謝罪した」と説明した。
長崎県教委は懲戒免職処分としたあとの給与や退職金などの支払いに向け、協議しているという。
再任用は65歳まで可能として、手続きを進める方針だ。
(テレビ長崎)