日本三大イカ釣り漁港の一つ、石川県能登町の小木港から、中型イカ釣り船が北太平洋のアカイカ漁に向けて出港した。
最盛期80隻超から6隻に減少
家族や関係者が見守る中、小木漁港から北太平洋へと舵を切るのは「第58金剛丸」だ。岸壁では出港を前に数カ月分に及ぶ食料や日用品を慌ただしく積み込む漁師たちの姿があった。

石川県漁協によると、かつて最盛期には80隻以上を数えた小木の中型イカ釣り船だが、スルメイカの不漁や燃料高騰の影響で廃業が相次いでいる。2026年度も新たに1隻が廃業し、ついに6隻にまで減少した。
活路を求めてアカイカ漁へ
厳しい状況のなか、船団が活路を求めるのが「アカイカ漁」だ。漁場の北太平洋は日本から東に最大5000㎞。到着まで10日ほどかかり、燃料代の負担は重くのしかかる。それでも近海のスルメイカに比べて安定した漁獲が見込めることから、2026年は初めて、6隻すべてが5月中にアカイカ漁へ向かうことを決めた。「異例のスタート」だ。

県漁協小木支所の山下久弥運営委員長はこう語る。「経費の半分は燃料なので、よっぽどイカを獲らないと採算が合わないと思う。ずっと昔からイカ釣りやっているので船は減らしたくない。なるだけ大漁でお願いしたい」
夏まではアカイカ その後はスルメイカ
残りの船も5月10日までに出港し、夏ごろまでアカイカを、その後は日本海などでスルメイカを追う予定だ。船団の数は減り続けているが、漁師たちはきょうも北太平洋へと舵を切る。
(石川テレビ)
