鹿児島県鹿屋市にある「かのやばら園」で、2026年春のばら祭りが開催中だ。1000種類・2万5千株ものバラが咲き誇る園内は、今まさに開花のピークを迎えている。今年は暖かい日が続いたため、例年より1週間ほど早い開花となった。さらに、リニューアルから20周年を記念した「同伴者が何人でも無料」という破格の企画も話題を集めている。

1000種類・2万5千株、香りと色に包まれる空間

かのやばら園には現在、1000種類・2万5千株ものバラが栽培されており、ピンク色だけを見ても何種類もの違いが楽しめる。

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園内のバラのピークは今週末頃までの見込みで、その後は遅咲きのバラやアジサイも楽しめるという。5月いっぱいを通じて、訪れるタイミングによって異なる花の表情が楽しめる。

33年の歴史——高温多湿の逆境を乗り越えた地道な努力

かのやばら園の歴史は、今から33年前の1993年にさかのぼる。当時の市長が「バラの花を植えよう」と声を上げたことがきっかけとされ、鹿屋市が本格的なバラの栽培を開始した。

最初の栽培面積はわずか1ヘクタール——現在の8分の1の広さに過ぎなかった。その後、徐々に栽培面積と株数・品種を増やし、大規模なリニューアル工事を経て、2006年4月25日にリニューアルオープンを迎えた。

しかし、その道のりは決して平坦ではなかった。鹿屋市は高温多湿な気候で、バラの栽培にはあまり向いていない環境だ。そこでガーデナーたちは、毎年新しい品種が発表されるたびに苗を取り寄せ、試験栽培を繰り返すことで、鹿屋の気候に合う品種を一つひとつ確かめてきた。この試験栽培は、現在もなお続けられている。33年にわたって積み重ねられた地道な努力が、今日の豊かな景観を支えている。

リニューアル20周年記念——「2006年4月25日生まれ」なら同伴者も全員無料

2026年はリニューアルオープンからちょうど20周年にあたる。これを記念して鹿屋市が打ち出した企画が、ひときわ注目を集めている。内容はシンプルながら大胆だ。「2006年4月25日生まれの人は、ばら祭り期間中ずっと入園無料」というものである。

さらに驚くのは、同伴者も全員が対象になるという点だ。「例えば10人でも、50人でもオッケー」とのことで、同窓会などにも最適だと紹介されている。リニューアルオープンと同じ誕生日を持つ人は、ぜひ仲間を大勢誘って訪れてみてはどうだろうか。

「花より団子」派にも嬉しい——バラグルメ約30種類

バラを愛でるだけでなく、「花より団子」という来園者にも嬉しいメニューが揃っている。園内の売店では、バラにちなんだグルメが約30種類販売されている。鹿児島の定番土産である「かるかん」のピンク色バージョンや、バラのフレーバーコーヒーはその代表格だ。

また、園内のレストランでは「薔薇カレー」や「ばらソフトクリーム」も味わえる。食べることでも鹿屋のバラ文化を体感できる工夫が、来園者の満足度をさらに高めている。

かのやばら祭り2026春は5月いっぱい開催される。33年の歴史と20年の積み重ねが詰まったかのやばら園で、色とりどりのバラと鹿屋ならではのグルメを堪能してみてはいかがだろうか。

【動画で見る▶鹿屋市かのやばら園「リニューアル20年」 2006年4月25日生まれは入園無料・同伴者も対象 春のばら祭り5月末まで開催 「薔薇カレー」「ばらソフト」も人気 】

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