お風呂場で洗う場合は、以下の手順で洗ってほしい。
1.体を洗った後、ボディタオルの泡立ちを確認する。
2.泡立ちがなければ、少量のせっけんやボディソープをつけて泡立てて、もみ洗いをする 。
3.十分な水で、すすぎをしっかり繰り返す。
4.泡立ち、ヌメリ、水の濁りがなくなったら、絞って干しておく。
なお洗面器がなければ、シャワーで十分にすすいで流してもOKだという。

ちなみにボディスポンジなども同様に、洗っておくと清潔に保つことができる。
基本的にすすぎは「3回」
通常の衣類を洗濯機で洗う場合にも、基本的にすすぎは「3回」が基準となるそうだ。

「すすぎは繰り返し行うことで、汚れを薄めて流していくことができます。今の洗濯は、すすぎを1回で終わらせる人も多く 、実はすすぎ不足も嫌なにおいの原因になっています。除菌剤や漂白剤などを使う以前に、汚れをきちんと流しきって残さないことが大切です」
つまり、すすぎきれずに残った汚れが、嫌なにおいやカビの原因となるのだ。
タオル自体の替え時はいつ?
最後に、ボディタオルを干す場所と交換時期にも触れておきたい。
中村さんによれば、お風呂場にかけたままで問題ないという。干す場所よりも汚れをきちんと落とすことが重要となる。
交換時期は破れたり毛羽落ちしていることに気づいたタイミングだ。泡立てなどの本来の機能を果たせなくなっているので新しくした方がいい。嫌なにおいがするだけの場合は、しっかり洗うことでにおいは落とすことができるそうなので、交換する前に一度しっかり洗濯をしてみてほしい。
気持ちよくボディタオルを使うためにも、自分の体だけではなく、タオル自体も清潔に保つ意識を持ってみてはどうだろうか。

洗濯家・中村祐一
長野県伊那市のクリーニング会社(有)芳洗舎3代目。「洗濯から、セカイを変える」という信念のもと、洗濯から考えるよりよい暮らし方の提案を行い、衣生活の革新に洗濯の側面から取り組む。“洗濯王子”の愛称で、NHKでの講師、日経新聞での連載など各種メディアにも多数出演。2024年より災害洗濯支援チーム「DSAT」を立ち上げ、クリーニング師の仲間とともに洗濯支援活動にも取り組む。