公共交通の利用を促すため、富山市は6月補正予算案に、市内在住の小学6年生へ1万円分のICカード乗車券を配布する事業費を盛り込みます。

富山市の藤井市長は定例会見で、30の新規事業を盛り込んだ一般会計で34億2900万円あまりの6月補正予算案について説明しました。

なかでは、1万円分をチャージした富山地方鉄道のICカード乗車券「えこまいか」を、市内在住の小学6年生へ卒業時に配る事業費4400万円が計上されました。


富山地鉄の鉄道線や市内電車、路線バスなどで使うことができ、公共交通の利用促進を目指すということです。

富山地鉄は利用客低迷や物価高により、昨年度、6期連続の営業赤字となりました。
こうした中、2日の会見では、藤井市長が沿線自治体の市長としての考えも示しました。
*藤井市長
「どういう改善をしていくのか、投資的な観点でどういう風に(鉄道線の)3路線に公的な資金を入れていけるのか、地鉄と県と一緒に詰めているところ。スピードアップして結論を急ぎたい」