それが「歩幅を小さく」、「ゆっくり歩く」こと。傘がカバーする範囲の内側を動くようなイメージで歩くと、ぬれにくくなるという。
もし、かばんやリュックなど荷物のぬれを防ぎたいなら、荷物がある方向に少しだけ(15~20度ほど)傘を傾けてもいい。ただしその分、自分がぬれやすくなるので注意。
実はダメ?やりがちな傘の扱い方
また、次の3つの扱い方を避けるのも大切。日常でついやりがちだという。

1)中棒(シャフト)を肩に乗せる
風の影響を正面から受けやすいので、強風の際に傘や体への衝撃が大きくなる。特に、肩や手首に負担がかかりやすいので注意。

2)すぼめるようにして短く持つ
傘の面積が小さくなるのでぬれやすくなる。視界も遮られるので、通行人との衝突など、思わぬ事故にもつながりやすい。

3)持ち手(ハンドル)に荷物をひっかける
歩くときに荷物が振り子のように揺れ、傘に負荷がかかってしまう。揺れる荷物を押さえようと手首にも力が入りやすく、疲れやすくなる。
こうしたポイントと傘の持ち方、サイズの選び方と組み合わせると、ぬれにくさも変わってくるという。雨の日が憂鬱であれば、実践してみてはいかがだろうか。
(ひっくり返った傘は無理やり戻さないで!強風時の対処法はこちらの記事へ)
(日傘の「晴雨」と「雨晴」の違いは?特徴と選び方はこちらの記事へ)
田中正浩(たなか・まさひろ)
全国の洋傘製造業者の有志で構成される「日本洋傘振興協議会」の事務局長。傘についての専門的知識の資格“アンブレラ・マスター”の取得者でもある。傘をより機能的に、心地よく使ってもらうための情報発信をしている。