岩手県宮古市の菓子製造販売業「西野屋」が盛岡地裁宮古支部から破産手続き開始の決定を受けました。
負債総額は約7600万円に上っています。
帝国データバンク盛岡支店によりますと「西野屋」は、2025年5月15日付けで破産手続き開始の決定を受けました。
「西野屋」は1933年11月に、和菓子店「裕林堂」として創業しました。
のちに屋号を「西野屋」に改め、多種多様なパンと和菓子を扱い、宮古市内の複数の店舗のほか高校や市役所内の売店などでも商品を販売してきました。
特に「げんこつパン」や「フルーツパン」などは、長年にわたり販売されていたため、高い知名度を有していました。
しかし、東日本大震災の津波により一部店舗が全壊、本店も浸水被害を受けて営業休止を余儀なくされました。
その後は、本店のみの営業となり業容は縮小、年売上高は1億円未満で推移していました。
さらに、近年は電気代や原材料費の高騰により赤字を計上し、資金繰りが悪化したことから、2025年2月4日に事業を停止していました。
負債総額は約7600万円に上ります。
(岩手めんこいテレビ)