天皇皇后両陛下の長女・愛子さまは、5月18日から2日間の日程で能登半島地震の被災地を訪問されました。行く先々で多くの人の歓迎を受けた愛子さまは、七尾市と志賀町で仮設住宅や仮設店舗などをまわり復興状況を視察したほか、被災地で活動したボランティアからも話を聞いて熱心に質問されていました。

愛子さま 初めて被災地をご訪問 1日目は七尾市へ

愛子さまは、5月18日、能登半島地震の復興状況を視察するため石川県を訪問されました。愛子さまが被災地を訪問されるのは初めてです。

金沢駅に到着された愛子さま
金沢駅に到着された愛子さま
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沿道には多くの人が集まり、愛子さまの姿が見えると歓声が上がりました。

まず訪問されたのは、およそ80人が入居する七尾市の仮設住宅。
集会所では、高齢者の健康体操を見学されました。

石川・七尾市の仮設住宅で高齢者の体操を見学
石川・七尾市の仮設住宅で高齢者の体操を見学

愛子さまは「いかがでした?健康体操をされてみて」「これからもお体を大切に」などと一人一人に声をかけられました。

「和倉温泉お祭り会館」では、地元の祭りに関する展示をご覧になりました。

青柏祭の「でか山」
青柏祭の「でか山」

ユネスコ無形文化遺産に登録されている七尾市の祭り「青柏祭」。高さ12メートル、重さ20トンの日本一大きな「でか山」という山車が特徴です。

2024年は地震で中止になり、2025年5月、2年ぶりに実施されました。

愛子さまは「避難されている方たちも地元に集まってこられましたか」と尋ね、「お祭りは人の集まる機会になりますね」と述べられました。

学生ボランティアともお会いに…思わず笑顔になる場面も

金沢大学の学生ボランティアからは、がれきの撤去や被災者の悩みを聞く活動などについて説明を受けられました。

日赤でボランティア関係を担当している愛子さまは「災害の廃棄物の処理、分別はどんなふうにしているんですか?」などと熱心に質問を重ねられました。

学生の説明する画像を近くでみようと近づいたところ、プロジェクターの光を遮ってしまい、思わず笑顔を見せられる場面もありました。

金沢大学2年 喜多見浩介さん
金沢大学2年 喜多見浩介さん

金沢大学2年・喜多見浩介さん:
ボランティアに携わっている方でしたので、とても深いご質問というか、ボランティアの運営方法などについて詳しく質問されていました。

金沢大学2年 間山春太郎さん
金沢大学2年 間山春太郎さん

金沢大学2年・間山春太郎さん:
どういうきっかけで我々がこのサークルに入ったのかという質問をされて、ぜひ被災地の力になりたいというのが共通した動機ではあったので、そのようにお答えした際に、愛子さまから「そういった方々がいらっしゃると世界は平和になりますね」というような言葉をいただきました。

2日目は志賀町へ…道の駅のたこ焼き店では和やかなやりとりも

訪問2日目、志賀町の道の駅へ。被災したスーパーや飲食店など、5つの店が仮設の店舗で2024年から営業を再開しています。

石川・志賀町 道の駅 とぎ海街道
石川・志賀町 道の駅 とぎ海街道

店舗を見て回り、店主らから話を聞かれた愛子さま。

たこ焼き店を視察される愛子さま
たこ焼き店を視察される愛子さま

たこ焼き店では和やかなやりとりがあったといいます。

レストランまつ本 松本光一さん
レストランまつ本 松本光一さん

レストランまつ本・松本光一さん:
愛子さまはたこ焼き作られますかとお聞きしましたら、友達とたこ焼きパーティーをされたりとか、そういう楽しい思い出もありますよということも言われてましたので、良かったなと思いました。

活動を続けるボランティアにエールを送られた愛子さま

志賀町のボランティアセンターでは、実際に被災者支援を続けているボランティアなどから説明を受けられた愛子さま。

募集の告知方法など、具体的な運営について熱心に質問し「温かい支援がこれからも続くとよろしいですね」と述べられました。

道の駅 とぎ海街道
道の駅 とぎ海街道

初めての能登訪問で、被災者の思いに直接触れられた愛子さま。
復興が進み、一日も早く穏やかな日常が戻ることを願われています。
(「皇室ご一家」5月25日放送)

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