4月17日、天皇皇后両陛下主催の「春の園遊会」が開催され、ミラノ・コルティナ五輪のメダリストなど各界の功労者が招待されました。
両陛下と皇族方は招待者たちと和やかに歓談されました。
春の園遊会に1400人が参加
4月17日、東京・港区の赤坂御苑で天皇皇后両陛下主催の「春の園遊会」が開催されました。
両陛下とともに、秋篠宮ご夫妻や両陛下の長女・愛子さまなど皇族方10人がご出席。
この日は各界の功労者など、およそ1400人が集まりました。
両陛下は、フィギュアスケートペアの「りくりゅう」こと三浦璃来選手と木原龍一選手や、スノーボード女子の村瀬心椛選手など、ミラノ・コルティナオリンピック・パラリンピックのメダリストのほか、去年ノーベル化学賞を受賞した北川進さん、プロ野球の王貞治さんらと懇談されました。
王さんとは、3月に開催されたWBCについての話に花が咲きました。
王貞治さん:
残念ながら勝てませんでしたけれど、次回また頑張ります。
陛下:
本当に良い試合を見せていただきました。
王貞治さん:
盛り上がりは野球界にとっても大変力になっていますので、頑張ります。
ノーベル賞の「晩さん会」も話題に
北川進さんには、ノーベル賞受賞のお祝いを伝えられた両陛下。授賞式後に行われた晩さん会についても話題になりました。
陛下:
晩さん会いかがでしたか?
北川進さん:
大変でした。4時間ありまして。
皇后さま:
とても大きな晩さん会でございましたね。
北川進さん:
メインテーブルは100人か200人くらい。3つの料理、3皿で4時間。それでもいろんなイベントがありまして、科学技術を大切にするカルチャーが出来上がっているなと感じました。
陛下がご覧になっていたアニメの話も
「ドラゴンボール」などで知られる声優の野沢雅子さんとは、アニメの話で盛り上がりました。
陛下:
子どもの時にテレビで「ゲゲゲの鬼太郎」を見ておりました。どういう方が声をやっていらっしゃるのかなというふうに思っておりました。
野沢雅子さん:
ご覧になった。そうですか…うれしいです。
皇后さま:
とても人気でございましたね。
陛下:
「目玉おやじ」もなさったんですよね。
野沢雅子さん:
そうなんです。最近、鬼太郎から成長してお父さんになって。
野沢さんは、陛下がアニメをご覧になっていたことに「びっくりしました。もう本当に幸せです」と感激していました。
皇后さま スノーボード「やってみたかったんですけど…」
スノーボード女子・金メダリストの村瀬心椛選手とは、こんなやりとりがありました。
陛下:
なにがきっかけで始められたんですか?
村瀬心椛選手:
両親が、スノーボードが趣味で大好きで。私もやってみたいなと声をかけてはじめました。
陛下:
お父様も…。
村瀬心椛選手:
一緒に家族で滑ってました。
皇后さま:
私も昔スノーボードをやってみたかったんですけど、日本にまだスノーボードがあまり普及していなくて。

歓談中、村瀬選手のマイクの風よけが落ちたことに気づかれた皇后さま。
自ら拾い上げ、村瀬選手の胸元のマイクに付け直されていました。
現役引退を発表直後のりくりゅうペアも出席
五輪でショートプログラムのミスを乗り越え金メダルを獲得したフィギュアスケートの「りくりゅう」ペアとも和やかに懇談されました。
皇后さま:
フリーで龍一くんのために滑るって。
三浦璃来選手:
はい。私たち組んで7年間滑ってきたんですけど、今回のオリンピックだけ木原選手が泣いてしまって。それ以前は常に支えていただいたので、今回はその恩返しといいますか、私が今度は支える番になろうというふうに決心してやってきました。
皇后さま:
今はお兄さんお姉さんどっち?
三浦璃来選手:
今はお兄さんです。
皇后さま:
お兄さんですか。
三浦璃来選手:
普段は常にお兄さんです。

陛下は、二人がこの日の朝に現役引退を発表したことについて「今後はどういうことを?」とご質問。
木原選手は「国民の皆様にもっともっとペアを知っていただけるように、また新たなことに二人で挑戦していきたいなというふうに思っております」と答えました。
木原選手は、引退発表を園遊会当日に行った理由について「陛下に自分たちの今後考えていることをお伝えしたかった」と説明しました。
愛子さまは、男性が女性を投げてジャンプさせる大技について「空中で回っている間、怖くないですか?」と質問されました。
三浦選手が「いつも、落ちても僕が下敷きになるからねって声をかけていただいていて、信頼しているので怖さは一切ないです」と返すと「頼もしい」と感心されたご様子でした。
さらに、愛子さまは「三浦さんは個人的には同い年で、12月生まれというのもご一緒なので、勝手ながら親近感を持って拝見させていただいておりました」と笑顔を見せられていました。
幼い頃にフィギュアスケートの大会で優勝したこともある佳子さまは「いい演技をするために、お二人が気をつけていらっしゃるコツとか、ルーティンとかあったりされますか?」と尋ねられました。
三浦選手は「けんかをしたとしても、その日のうちに仲直りをすることを心がけています」と話し、佳子さまは「いいコミュニケーションをされているんですね」とうなずかれていました。

穏やかな春の陽気に包まれたこの日。
両陛下と皇族方は緑豊かな赤坂御苑をゆっくりと回って招待客と歓談し、和やかなひとときを過ごされました。
(「皇室ご一家」4月26日放送)
