宮城県山元町が震災慰霊碑の敷地に整備を計画している公衆トイレについて、子育て世帯などが整備費用が高額だとして、再検討するよう町に陳情書を提出しました。トイレの整備費用は約3000万円です。
5月22日、山元町内に住む子育て世帯の有志が役場を訪れ、橋元伸一町長に陳情書を手渡しました。
陳情書では、町が東日本大震災の慰霊碑「大地の塔」の敷地に公衆トイレを整備する計画について、そもそも必要かどうかも含めて再検討するよう求めています。
具体的には、すでに車で5分ほどのところにトイレがある現状を踏まえ、整備費用3000万円という多額の投資が妥当かどうか、町として説明すべきだとしています。
陳情書を提出 石井里香さん
「トイレに3000万円かかることにびっくりして動いたが、少しでも町民の税金の出資が減らせるように計画を立ててほしい」
また、22日は967人分の署名も提出されました。
山元町 橋元伸一町長
「適切な価格で適切な規模の施設を考えられればと思っている。ただ1000万円とか半分にはならないので理解してほしい」
町では、東日本大震災から15年の節目となる来年3月11日までに、トイレが使用できるよう整備を進めていきたいとしています。