宮崎市の古城小学校で、絶滅危惧種の「オオイタサンショウウオ」を育てて放流する取り組みが行われている。児童たちは毎年卵を採取し、水槽で孵化・育成・放流するという保護活動を通じて、命の大切さを学んでいる。
すくすく育ったオオイタサンショウウオのこども

宮崎市の小学校では、5月13日、卵から育ててきたオオイタサンショウウオを学校近くの里山に返す会が開かれた。

宮崎市の古城小学校近くの里山は、環境省のレッドリストで絶滅危惧種に指定されているオオイタサンショウウオの生息地だ。

古城小学校では、12年前からオオイタサンショウウオの保護活動を行っていて、毎年3月上旬ごろに里山の水辺で卵を採取。4年生と5年生が水槽の中で孵化させて、5月上旬ごろに放流するまで大切に育てている。
別れを惜しみながら里山へ放流

この日は児童33人が、3cmほどに成長したオオイタサンショウウオにお別れの言葉をかけながら里山に放した。

4年生の児童:
成長の記録をとって育ててきた。アカムシを食べる様子がとても可愛くて元気をもらった。

4年生の児童:
いっぱい思い出をつくったから、寂しかったし、悲しかった。

5年生の児童:
さんちゃんも1匹で育っていくから、僕も頑張っていきたい。

古城小学校では、オオイタサンショウウオの保護活動を通して、児童たちに命の大切さや、生き物を育てることの大変さを学んでほしいとしている。
(テレビ宮崎)