親の暮らしの確認

(3)親の生活環境・かかりつけ医の把握

帰省時などを利用してやっておきたいのが、親の人間関係や生活状況、かかりつけ医の把握。特に親が遠方で一人暮らしの場合は、隣の家の人に挨拶をし「離れて住んでいるのですが、何か様子がおかしかったら知らせてください」と連絡先を渡しておこう。また、地元の民生委員などに挨拶しておくのもよい。

親のかかりつけ医もできれば直接訪ねて連絡先を知らせ、「認知症の兆候や重篤な病気などの、何か変わったことがあったら連絡してほしい」と伝えよう。

(4)親の居住地の地域包括支援センターを把握

地域包括支援センターは介護認定を受けていなくても相談に乗ってくれる(画像はイメージ)
地域包括支援センターは介護認定を受けていなくても相談に乗ってくれる(画像はイメージ)

地域包括支援センターは、介護・医療・保健・福祉など、様々な分野から高齢者を総合的に支援してくれる機関。もし親に介護が必要になったら確実にお世話になる場所の1つだが、できれば親が元気なうちに、相談などで訪れておくのがオススメ。

支援センターは住んでいる地域で管轄が分かれているので、まずは自治体のWEBなどで担当の支援センターの場所を確認。まだ介護認定などを受けていない状況でも、予防の観点からさまざまな質問や相談に乗ってくれる。

「親に何かがあったとき、相談・連絡できる場所があるというだけでも心強いもの。特に親と離れて住んでいる人は、親元を訪ねた機会などに時間をつくって足を運んでおきましょう。例えば転倒予防のために手すりをつけたい、浴室を改修したいというときも、使える自治体の制度を紹介してくれたり、いろいろと相談に乗ってくれますよ」