カトリック教会のトップ、ローマ教皇フランシスコが4月21日に88歳で亡くなった。『長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産』の世界遺産登録を後押したことで知られるローマ教皇の死に、熊本県内の関係者からも悲しみの声が聞かれた。
世界文化遺産の『潜伏キリシタン関連』
2018年に世界文化遺産に登録された『長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産』。このときローマ教皇は登録を後押ししたとされている。

天草市立キリシタン資料館の平田豊弘館長は「20日の復活祭の時にはバルコニーに出て、皆様にご挨拶されたというのをテレビで拝見して、『元気になられたのに』という気持ち。急なことで驚いている」と話した。
世界文化遺産の登録を後押し
また、潜伏キリシタンの信仰の歴史にも興味があり登録後に発行された『潜伏キリシタン図譜』という本にも挨拶文を寄稿し、調査を進めるように声援をおくったという。

平田館長は「非常に悲しい出来事だが教皇が望まれていた『世界の平和』を、世界遺産登録の各自治体が改めて噛みしめて前に進んでいけたらと思う」と述べた。

また、当時世界遺産登録に奔走した﨑津教会信徒会の海付親治代表も「(世界遺産登録を)大変応援していただいて、苦難の時であっても、後押ししていただいた事が印象に残っている。安らかに眠っていただきたいと思っている」と、ローマ教皇の死を悼んだ。
(テレビ熊本)