宮崎市中心部にグランドオープンした複合商業施設「HAROW」。駅と中心市街地をつなぎ、宮崎市中心部の回遊性の向上とにぎわいの創出を目指すプロジェクトだ。その期待の高さを示すように、オープン初日から多くの人でにぎわった。新店舗の出店者はもちろん、訪れた地元の人たちからも、「街の活性化」への期待の声が聞かれた。
4月18日正午、グランドオープン

「HAROW高千穂通」は、NTT宮崎支店の局舎をリノベーションした建物で、1階には飲食店など5店舗、2階と3階にはオフィスが入る。

「HAROW高千穂通」のハンバーグ店には、オープンを待ちわびていた人の長蛇の列が…。店内はカウンターキッチンになっていて中央部分に焼き場があり、宮崎県産の牛肉や豚肉を使用した手ごねハンバーグを、お客さんの食べるペースに合わせて焼いて出す店。あっという間に満席となった。

40代男性:
ずっと今日を楽しみにしていた。橘通りで生まれ育ったので、ここがどんどん活気づいていくのが楽しくて。

いっぽう、広島通り側に先行開業していた「HAROW広島通」に移動してみると…

新たに8店舗がオープンしていた。コンテナを使った2階建ての建物には、ピザやラーメンなど飲食店が多く入っていて、ますますにぎわいが生まれる場となりそうだ。周辺のオフィスで働く人からは歓迎の声が聞かれた。

30代会社員:
飲食店が多くはないと思っていたので、会社の近くにあるのは嬉しい。おしゃれで、おいしそうなお店もたくさんあるので、通いたいなと思う。

他にも、本棚を借りれば、誰でも自作の本や古本を販売できる本屋や

低糖質のスイーツを販売する店舗などがオープンした。

低糖質の店の従業員:
にぎわいの一部でこのお店を出して、人が集まってくれるといいなと思っている。
実は、HAROWに入っている20店舗のうち、19店舗は県内の飲食店や企業だ。その理由について、NTT都市開発の池田社長は…。

NTT都市開発 池田康社長:
宮崎の魅力的なお店を呼ぶことで若者が集まり、若者が改めて宮崎の魅力を感じたり、ひょっとすれば、自分がここでお店を出そうとか、あるいは戻ってきてここで仕事をしようとか思ってくれることにつながれば。

また、HAROW高千穂通前の歩道には、歩行者の憩いの場となるテラスデッキが設置された。さっそく、休憩をしたり、仕事をしたり、思い思いの時間を過ごす人の姿が見られた。

30代大学生:
友達へのお祝いのコメントを書いている。街で生活している実感があって、とてもいい。書き物をしたいときや、考えごとをしたいとき、外の空気を吸いたいときなどに、テラス席を使いたい。
きれいに、そして広くなった歩道は、家族連れにも好評だ。

20代女性:
歩道を息子もとても楽しく走っていたので、これからまた連れてくるきっかけになった。街中にもこういった施設が入ると、子供連れの家族も来やすいのかなと思う。

人と人との交流の場、そして新たな街のにぎわいへ。今後「HAROW」がさらなる中心市街地活性化への起爆剤となるのか注目だ。
(テレビ宮崎)