レギュラーガソリンの全国平均価格が過去最高の186円50銭に達する一方、ガソリン補助金は17日からゼロ円となった。ガソリンスタンドに来た客は「高すぎて遠出できない」と悲鳴を上げるが、専門家によると、円高や原油価格の下落により、ゴールデンウィークには価格が下がる見通しだという。

最高値でもガゾリン補助金がゼロに

レギュラーガソリンの小売価格が過去最高値に並んだ。

その一方で、補助金は17日からゼロ円になる。ゴールデンウィークのガソリン価格はどうなるのか、現場を緊急取材した。

記者リポート:
東京・足立区のガソリンスタンドでは、レギュラーガソリンの価格は現金払いで180円となっています。

17日、東京・足立区の西綾瀬サービスステーションにガソリンを入れに来たお客さんはこう話す。

50代:
(週)1〜2回来る。1カ月で5万円ぐらい。高いよ、助けて。ゴールデンウィークは(車で)行けないね。ゴールデンウィークは自転車で散歩だよ。

ガソリン価格への不安の声が多く聞かれた。

50代:
結局入れざるを得ないから、もうどうしようもない。

60代:
高いです。車を燃費いいのに替えたのに、全然チャラじゃないです。

学生(20代):
どこまで高くなるんだろうって思います。犬を飼ってるから一緒にお出かけするってなると車を使うことが多いので、ちょっと遠くに行きづらい。

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価格について、店長は先が読めないという。

田中商事(株)三枝直樹店長:
トランプ関税で(原油価格が)下がったり、1日1日で状況が変わるので、そこが難しいです。

2022年に導入されたガソリンの補助金で、現在1Lあたりのレギュラーガソリン価格が約185円程度になるように調整されている。

16日、資源エネルギー庁はレギュラーガソリンの全国平均小売り価格について、先週より20銭高い、1Lあたり186円50銭だったと発表。値上がりは3週連続で、2023年9月に記録した最高値に並んだ。

ガソリンの値上がりが続く一方で、来週のガソリン平均価格が補助金の基準額である185円を下回る見通しのため、補助金が17日から初めてゼロ円になった。

円高の影響で値下がり見通し

ガソリン価格は最高値なのに、補助金はゼロ。この矛盾について、専門家はこう説明する。

第一生命経済研究所・永濱利廣首席エコノミスト:
ガソリン価格は1~2週間ぐらい前の原油価格が反映されるので、まだ原油が下がる前の価格が反映されたから、直近のガソリン価格が上がってるということなんですけど、既に原油の先物価格がトランプ関税発動以降、急激に下がっていますから、為替についても1ドル140円台前半まで円高が進んでいますから、それによって今後ガソリンの価格が下がることが確実視されています。

ずばり、ゴールデンウィークのガソリン価格は?

第一生命経済研究所・永濱利廣主席エコノミスト:
下がります。補助金やめても下がります。トランプ関税のおかげで景気は悪くなるが、原油も下がってるので、ガソリンも含めて色んな物の値段が下がりやすくなると思います。
(「イット!」4月17日放送より)

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