4月13日に開幕する大阪・関西万博。岡山の木材や技術が貢献したり、時をさかのぼって1970年の大阪万博との関わりがあったりと話題は豊富です。9日の内覧会で見どころを取材しました。

大阪湾に浮かぶ夢洲(ゆめしま)。その会場に、国内外の報道関係者、約4500人が集まりました。

(奥原怜奈記者)
「開幕まで残りわずかとなった大阪・関西万博。入場ゲート近くでは公式キャラクター・ミャクミャクが出迎えている」

「いらっしゃいませ」と正座で迎えるミャクミャク。13日に開幕する大阪・関西万博は、160以上の国や地域が参加し、国の内外から述べ2820万人が来場する見込みです。

会場のシンボルとなるのが「大屋根リング」です。世界最大級の木造建築物で、高さは最大20メートル、周囲は約2キロ。木材は、国内のスギやヒノキが使われていて、その3分の2を真庭市の木材メーカーが加工・製造しました。

リングを支えるコンクリートの土台は、倉敷市の企業の製品も使われていて、岡山の材料や技術が万博に貢献しています。

(大屋根リングを設計・監修した藤本壮介さん)
「リングが丸く全体をかたどっていて、その中に各国のさまざまなパビリオンが集まっている。世界の多様性がここに集まって、ともに未来をつくっていく風景が見える」

リングの上からは、会場全体を一望でき、スケールの大きさを感じることができます。

(奥原怜奈記者)
「リングの下に降りてくるとアメリカやフィリピンなど海外パビリオンを楽しめる。迫力のある建物がずらりと並ぶ」

大屋根リングの中に立ち並ぶのが海外パビリオンです。「アメリカ」パビリオンでは、アメリカが世界に誇る技術や文化などの展示エリアが設けられていて、迫力のある映像を楽しめます。中でも注目は、1970年の大阪万博でも人気を集めた「月の石」。今回は、1972年にアポロ17号が持ち帰った本物を日本で初めて一般公開しています。

(アメリカの担当者)
「アメリカの美しさやすばらしい文化を感じてほしい。ともに想像することができれば世界中がつながれる」

ほかにも会場には国際色豊かな海外パビリオンが並び、様々な国の料理や酒などを楽しむことができます。見る、聞く、食べる以外に、こんな感覚を刺激するパビリオンもあります。

(村田製作所事業インキュベーションセンター 安藤正道センター長)
「ここは屋根も壁もないパビリオン。共鳴体験「いのちを響き合わせる」がテーマ」

その名は「ふしぎな石ころ」。

(奥原怜奈記者)
「水が落ちる振動、振ると水が入っている感じ…」

大手電子部品メーカー、村田製作所の先端技術を使ったもので、特殊な振動により森にいるような特別な感覚を味わうことができます。

(村田製作所事業インキュベーションセンター 安藤正道センター長)
「「ふしぎな石ころ」を持って 一緒にまわるパビリオン。石が生きている感覚を感じられる。ぜひお越しください」

ほかにも様々な体験ができる会場。多様な文化で極彩色を塗り上げる。55年ぶりに大阪の地で開かれる万博に期待が膨らみます。

(大屋根リングを設計・監修した藤本壮介さん)
「会場のすばらしさをリアルに体感することが今回の万博の大きな価値。世界の多くの国が集まって未来を一緒に考える時代を象徴するもの」

(チェコの担当者)
「チェコパビリオンで待っている」
(アメリカの担当者)
「アメリカパビリオンで待っている。会えるのを楽しみにしている」

万博は4月13日に開幕、10月13日まで半年間開かれます。

岡山放送
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