9月28日、にフランスで行われた「ブザンソン国際若手指揮者コンクール」で、岡山市出身の米田覚士さん(29)が優勝しました。世界的な指揮者・小澤征爾さんらに続く日本人11人目の快挙に、地元では、喜びの声が広がっています。

この吉報に驚いていたのが岡山城東高校で、米田さんが2、3年生のときに音楽学類クラスで担任を務めた森野啓司さん(63)です。

(岡山城東高校で担任を務めた 森野啓司教諭)
「朝のニュースを見ていて、ブザンソンの話が出てきて、日本人が受賞したと、ああ、なるほどなと。誰だろうなと思っていたら、米田君の名前が出てきて、ヨネちゃんだと思って飛び上がりました。(アプリで)おめでとうと話をしたんですけど、おめでとうに関しては先生何とか・・・という感じなので、頑張りましたっていうことだったんだと思います」

幼いころからピアノを始め、高校で音楽を専攻した後、東京藝術大学指揮科を卒業、若手の注目指揮者として活躍する米田さん。高校時代の素顔は、というと。

(森野啓司教諭)
「本当に明るい性格でいつも笑っています。もちろん真面目な話もするんですけど、深刻な顔をすることは、もうほとんどない。5秒後には笑っています。合唱とか、オーケストラとか、アンサンブル系が好きだったんだと思うんです。友達や多くの仲間と一緒にやるということが基本的に好きだったんだと思いますね」

森野さんは米田さんがさらなる大きな舞台で活躍する日を楽しみにしています。

(森野啓司教諭)
「今は若手指揮者ですけど、熟練のマエストロになって、ぜひその姿を見てみたいと思うし、彼も忙しくなると思うんですけど、まだ岡山城東に帰ってきて後輩たちに教えてほしいなと思っています」

一方、米田さんの優勝に驚きながらも納得もしたという人物が倉敷市にいます。城東高校の同級生で、ともに音楽を学んだピアニスト兼ユーチューバーのフォルテさん(渡辺光貴さん)です。

(フォルテさん)
「率直にすごいというのと、彼だからそれぐらいいくよね、という気持ちもある。彼の音楽は、“音楽が好き”というのをみんなに共感させる、みんなを巻き込む力がある。昔からそのスタイルだったので、それが世界に広がったと感じた」

クラスの中に男子は5人だけだったそうで、音楽を通して友情を深めていきました。

(フォルテさん)
「なんで指揮者になりたいのか聞くと、彼はジョークが好きで、ピアノは指を10本動かさないといけないが、指揮者は腕2本だからいけそうな気がする、とジョークを言っていた。努力をおふざけで隠すタイプ。「俺だからいけるぜ」みたいなジョークをいつも言っていたが、今回「俺だから行けるぜ」で、国際コンクール優勝までしてしまった」

岡山放送
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