備蓄米が長野県内のスーパーの店頭にも4月10日から並び始めた。消費者は全体の価格が下がることを期待しているが、現在、入荷しているのは一部のスーパーとみられ、先行きは不透明だ。
スーパーに「備蓄米」が並んだ
10日、県内の店頭に並んだ備蓄米。長野県千曲市のスーパーで販売されているものを手に取ると、パッケージには備蓄米と表記はなく「国内産ブレンド米」で、産地などは「複数原料米国内産」となっている。

店では5キロ3200円ほどで販売されていて、他のコメよりも1000円ほど安くなっていた。ただ、備蓄米が販売されていたのは一部のスーパーとみられている。
販売数量が多い所から出回るのでは
長野市内にある販売店には今のところ入荷の予定はないという。
店長は「販売数量が多いところから、お客さまのニーズが高いところから備蓄米が出回っていくのではないか」と話した。
店では需要が高まっていて、8日入荷したコメはほとんどなくなっていた。
消費者も店も気になるのが今後、十分にコメが流通し価格が下がるかどうか。

買い物客は「日本人はやはりお米。安くなってほしい」、「積極的に国のほうからも備蓄米を流して一般家庭にも安く買えるようにしてほしい」などと話し、価格が安くなるのを期待している。
店長は「備蓄米が当店にも入ってくるかは不透明。どのくらいまで皆さまにお米がいきわたるのか本当にちょっと知りたい」と話した。
コメの価格上昇は継続中
コメの価格上昇は続き、全国のスーパーでの5キロの平均価格は4206円で13週連続で値上がりしている。
こうした状況を受け江藤農水大臣は8日、7月まで毎月、備蓄米を放出する方針を示している。
(長野放送)