8大会連続8度目のワールドカップ出場を決めたサッカー日本代表。史上最強との呼び声高いサムライブルーが目指す先は初優勝での頂点だ。

この「まだ見ぬ景色」へのキーマンとなるのは2人の天才。

1人目は、キレのあるドリブルを武器に世界で活躍する三笘薫。サッカーの母国・イングランドでスーパーゴールを生み出し続ける27歳だ。

ブライトン 三笘薫(27)
ブライトン 三笘薫(27)
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そしてもう1人は、巧みなボールさばきを武器に、リーガエスパニョーラ・ソシエダでゴラッソを連発する久保建英。

ソシエダ 久保建英(23)
ソシエダ 久保建英(23)

日本サッカー界を代表する「2人の天才」は、なぜ覚醒したのか?

そのカギを教えてくれたのは、サッカー日本代表の森保一監督(56)。約6年半もの長期にわたって監督を務め、代表選手たちを知り尽くす指揮官が明かしてくれたのは彼らの「2つの進化」だ。

森保監督:
組織の中の1人の選手として「守備力」も身につけて、どんどん大きくなっていると思います。

森保一監督
森保一監督

森保監督があげたのは意外にも「守備力」。攻撃面ばかりに目が行きがちな三笘と久保だが、実は守備面での貢献度が大切だという。

森保監督:
攻撃も守備もハードにこなしてくれて、ボールを奪う守備、相手の狙いを止める守備をしてくれながらも攻撃に繋げる能力を発揮してくれています。

良い守備から良い攻撃へ、その進化が今の日本代表の強さにも繋がっていると語る。

森保監督:
世界の舞台で日常から戦っていくなかでは守備が大事になります。球際やボールの奪い合いから、相手に上回って打ち勝っていくってことを率先してやっているからこそ、安定した戦いが出来ているのかなと思います。

そして森保監督が明かす三笘と久保の進化、2つ目は…

森保監督:
自己主張、自己表現能力。意思疎通の部分でも自分の良さを出すことができているのかなと思います。意思疎通の部分でも自分の良さを出すことができているのかなと思います。最初、(三笘)薫を見させてもらったときと比べたら、相手のことも受け入れながら、自分の要求もしている。とてつもなく大きく変わったなっていうことは感じますね。

一方、久保については…

森保監督:
タケは代表で一番若い部類の年齢ですが、存在感は超ベテランです。自分がやりたいことや疑問に思っていることを他の選手にぶつけながらやり取りする所は、タケはすごくやってくれているなって思います。

三笘と久保がヨーロッパで発揮する「自己主張」。これが日本代表の戦術にも深く関わっていると言う。

森保監督:
選手がピッチ上で見て感じたことは、コーチングスタッフに伝えてもらうことが大事です。選手からの提案を受けて変えることもありますし、気持ちよく戦えるように、我々コーチングスタッフも探しながらチームを作りたいと思っています。

「守備力」と「自己表現」が進化のカギ

着実な成長を見せた「守備力」と「自己表現」が、三笘と久保の覚醒、そして日本代表の強さにも繋がっていた。

歩みを止めることなく進化を続ける森保ジャパンの躍進に期待が高まる。

『すぽると!』
毎週(土)24時35分~
毎週(日)23時45分~
フジテレビ系列で放送中