システムキッチン、シャワートイレ、独立洗面台、エアコン、浴室乾燥機などはあって損はない。ただ、上野さんが意外な“落とし穴”になるとしたのが「オートロック」だ。
「防犯の意味ではいいのですが『置き配ができない』という問題が出てきています。不在時に、配達員が玄関まで行けないからです。共働きで日中、家を空けていることが多い家庭では、かえって不便になる可能性があります」

子育て世帯は忙しく、買い物の時間もなかなか取れないもの。「ネット通販」を愛用している人もいるはずだ。ただし「宅配ボックス」がすぐいっぱいになる物件が増えているそうなので、よく使うなら注意したほうがいいだろう。
最近は、配達員がオートロックを通過できるシステムも導入している物件もあるので、管理会社などに聞いてみてもいいという。
「インターネット無料」は便利だが…
もうひとつ、チェックしておきたい設備が「インターネット無料」。SNSや動画視聴など、今は大人も子供も毎日のように、ネットを使ったサービスを利用しているはず。光回線を自分で引くと、毎月5000~6000円はかかるというので、その分が浮くと家計の助けになる。

ただし「通信速度が遅くて、現実的に使えない」という入居者の声もあるという。管理会社や大家が「安く抑えよう」と考え、“速度の遅いプラン”にしている可能性があるそうだ。
「『インターネット無料』物件を探す場合は、どのようなプランを導入しているか確認することをお勧めします。各居室に光回線を引いている物件であれば、基本的に通信速度が遅くなることはないと考えられます」