2017年9月に長時間労働を理由に自殺した警察官の遺族に対し、3月28日に熊本県警の幹部が直接謝罪した。
長時間労働を苦に自ら命を絶った巡査
3月28日の謝罪には、熊本県警の宇野晃警務部長らが当時玉名警察署に勤務し、2017年9月に自殺した渡邊崇寿巡査(当時24)の遺族の自宅を訪れた。

渡邊巡査の遺族は自殺の原因が「常軌を逸する長時間労働」だったとして、2022年に熊本県を提訴。2024年12月に熊本地裁は長時間労働と自殺との因果関係や県の注意義務違反を認め、約6200万円の賠償を命じた。
熊本県警の幹部が遺族に初めて謝罪
熊本県警察本部の宇野晃警務部長は「勤務環境の整備が十分ではなく、尊い命を失わせてしまったことについて、心からお詫び申し上げます。誠に申し訳ありませんでした」と謝罪した。

一方、母・美智代さんは「亡くなって丸7年が経ちました。7年経たなければ県警からの言葉って聞けなかったのか。残念で仕方がありません。もっと前に聞きたかったです」と、声を震わせながら訴えた。

このあと遺族に対して、当時の上司も謝罪したという。
(テレビ熊本)