際立つ球界屈指の実力

最下位からの逆襲に燃える西武ライオンズが、西口新監督のもと新たなスタートを切る。

開幕投手を託されたのは、2024年の奪三振王・今井達也(26)。2年連続の大役を務める。

今井達也:
本当にシーズン最初なので、とにかくチームが勝ってスタートできるように、それだけです。

2年連続で開幕投手を務める今井達也
2年連続で開幕投手を務める今井達也
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昨シーズンまで今井の投球割合は、ストレート46.2%、スライダー39.9%と、ほぼ2球種で抑え、奪三振王を獲得した。
そこに、今シーズン新たな武器としてフォークを習得。開幕前日練習でも入念にフォークの落ち方を確認した。

さらに今井はキャンプで、ストレートの平均球速をさらに上げたいと話した。2023年は150.4km/h、2024年は152.7km/h。ここからさらに上げるというのだから末恐ろしい。

キャンプでは、毎日キャッチボール相手を務めていた隅田知一郎(25)が唸るほどの球を投げ込んでいた。

隅田知一郎​:
久しぶりに捕ると怖くて嫌になります。速いです。

今井はオープン戦、2試合で7イニングを投げ無失点。万全の状態で開幕を迎える。

0勝からのリスタート

2024年0勝11敗。悪夢のようなシーズンを過ごした髙橋光成(28)は、開幕3戦目の登板が予想される。

髙橋光成:
今年は本当に勝負の年なので。

再起をかける男はオフに10キロの減量。
さらに、エンゼルス・菊池雄星(33)がプロデュースした屋内野球練習施設の「King of the Hill(キング・オブ・ザ・ヒル)」で自主トレを行った。

髙橋光成:
去年はけがもありパフォーマンスを発揮できなかったので、フォームを変えようと思った。

最先端の施設で、投球時のブレをなくすため、左手を前に出さない新フォームに取り組んだ。

再起をかける髙橋光成
再起をかける髙橋光成

髙橋光成:
西口さんのために腕を振ってチームに貢献して、笑って一年を終えたい。

西口監督が現役時代に着けていた背番号13を背負う髙橋光成。オープン戦では3試合を投げ3勝。防御率も0.69と圧倒した。

0勝からの復活と新監督への思いを胸に。背番号13が獅子を導く。

課題のバッティングが好調

西口監督は就任当初から「課題はバッティング」と語っていた。2024年、チームはリーグ歴代ワーストの打率.212を記録。
その悔しさから、キャンプでは遅くまでバットを振り込んだ若獅子たち。
結果はすぐに数字として表れた。オープン戦で12球団中2位の打率.269をマーク。

新外国人ネビン(27)は9打点を挙げ1位。2024年キャリアハイの104試合に出場した西川愛也(25)は打率.289で5位。ドラフト2位ルーキー・渡部聖弥(22)もキャンプからオープン戦まで1軍で過ごした。
一方のライオンズが誇る投手陣は防御率1.96で1位。投打が噛み合い、オープン戦の順位は2位となった。

逆襲に燃える獅子たちが2025シーズンへ挑む。

(文:間下弘規)

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