【青森県】雪国の暮らしを支える姿

【五能線(ごのうせん)】

秋田県から青森県にかけて、日本海側を中心に走る五能線。海沿いを走る路線で、「綺麗だ」と太鼓判を押す旅愛好家も多い。

中学1年生の時、図書館でなんとなく開いた本に、海を背景にした五能線の写真が載っていた。

自分が初めて、「この景色をいつか見てみたい」と思った瞬間であった。

五能線驫木駅(2024年7月撮影)
五能線驫木駅(2024年7月撮影)

五能線驫木(とどろき)駅。自分が初めて「遠くへ行きたい」と思わされた駅だ。

五能線驫木駅(2024年7月撮影)
五能線驫木駅(2024年7月撮影)

五能線驫木駅。少し離れて。
 

【津軽鉄道】

本州最北の私鉄であり、冬の厳しい寒さの中を走るストーブ列車でも知られている。

ダルマストーブの暖かさを感じながら、板張りの客車に揺られて津軽半島を巡ってみたが、他では得られない特別な旅情を感じられた。沿線には、太宰治の生家がある。

津軽鉄道津軽五所川原駅(2022年4月撮影)
津軽鉄道津軽五所川原駅(2022年4月撮影)

津軽鉄道津軽五所川原(つがるごしょがわら)駅。昭和31年(1956)頃に建てられたという駅舎。もう70歳くらいだ。
 

【弘南鉄道】

弘南線と大鰐(おおわに)線の2路線からなり、大鰐線は令和9年(2027)度末に休止することが決まっている。

真冬に弘南線に乗ったことがあるが、相当な高さにまで降り積もった雪をもろともせずに地元住民の足となり続ける勇ましい姿に感銘を受けた。

自分の旅路は、誰かの家路だと、強く思わされた。

弘南鉄道黒石駅(2025年2月撮影)
弘南鉄道黒石駅(2025年2月撮影)

ものすごく高く積もった雪の中にたたずむ駅舎。