あくなき向上心を感じさせるチームの勝ち頭、才木浩人投手。真のエースを目指し、キャンプで取り組むこだわりに迫った。
■阪神優勝のカギ・才木浩人投手
~阪神タイガース・春季キャンプ~
ファン(子ども):才木選手、サインくださーい。
才木投手:はーい。
大人から子供からまで、たくさんのファンに愛されるのは、今年、優勝奪還のカギを握る、才木浩人投手。

去年はチーム最多の13勝。このほか防御率、勝率、奪三振数など、阪神先発投手陣で4冠。
今では「虎のエース」と呼ばれるまでに成長した。
橋本キャスター:『虎のエース』と呼び声も高いと思いますが?
才木投手:1シーズンしっかり投げきったのは去年1年だけなので。まだ全然タイガースの顔になれていないと思うし、エースという立場ではないです。去年くらいの成績を2年、3年続けてやっと言われるものだと思うので。
エースと呼ばれるにはまだ早すぎると奢りはない。
■こだわりは「ストレート」
去年はストレートと大きく落ちるフォークボールを武器に、リーグ3位、137個の三振を奪った才木投手だが、このキャンプで、こだわり続けているのがストレートだ。

橋本キャスター:理想のストレートはどんなストレート?
才木投手:理想は、分かっていても空振りするボール、分かっていても打てないボールが、やっぱり一番理想ですね。

橋本キャスター:今もう素人からすると、理想のボールやんって思うけど。
才木投手:甘いっすね。
■より強いストレートのために試行錯誤

武器であるストレートを磨くため、ブルペン投球では、ボールの回転数や回転軸の数値をこれまで以上に意識するようになった。
才木投手:去年以上の成績を残すために、身体の下と上のバランスや力を伝えるタイミングとかを細かく意識してやってる感じです。
さらに、ブルペンを離れても、より質の高いストレートを求めて、下半身の強化。 ひたむきな姿勢が今年にかける強い思いを表していた。
■子どもたちとの会話で気を引き締めなおす
そして、キャンプ中に参加した野球教室で、才木投手にこんな質問が…

少年:球が速くなるにはどうしたらいいですか?
才木投手:キャッチボールを雑にしないこと。胸に投げるとか。キャッチボール相手、村上(頌樹選手)なんだけど、村上の顔にボール当てようと、それくらい強く投げようという意識してる。
村上頌樹選手:マジで危ないからね。
少年:ありがとうございます!
才木投手:俺も頑張ろう。
子供たちと会話で、改めて気を引き締めた才木投手。
■目標は「優勝一択」
投球練習では…。
才木投手:今のいいね!
このキャンプで珍しく出た「納得の一言」。進化したストレートが優勝奪還のカギになるかもしれない。

才木投手:チーム(の目標)は優勝一択ですね。去年(優勝)逃しちゃったので。
-Q.個人の目標は?
才木投手:タイトル(取れるものは)全部取りたいと思っています。チームの中心として活躍できたらいいと思います。
(関西テレビ「newsランナー」2025年2月17日放送)