春のセンバツ高校野球の出場校が1月24日に発表され、福島県の聖光学院が見事切符を掴み取った。3年ぶり7回目の出場となる。
発表の瞬間 表情崩さず
1月24日午後3時半から始まった春のセンバツの出場校発表。福島県伊達市の聖光学院高校では、選手たちが発表の瞬間を見守った。
東北地区選出校の1校目に名前が呼ばれた聖光学院。発表された瞬間も、選手たちは表情を崩さず静かに闘志を燃やしていた。

竹内啓汰主将は「今回このような結果になったのは、自分たちだけの力ではなく、学校関係者の皆様や地域の方々の尽力やご支援があったからだと思います」と語る。斎藤智也監督は「何としてもセンバツの舞台では勝利をものにすると、そういう覚悟を持って臨んで欲しいと思います」と話した。
3年ぶり7回目 春のセンバツ
出場を決定的にしたのが、2024年秋の東北大会だった。決勝戦まで駒を進めると、大会連覇を狙う青森山田高校を相手に隙のない試合運びを見せ3対2で勝利し7年ぶりの優勝を果たした。

選考理由に「左腕でサイドスローの大嶋投手は球種が豊富」「後半を任された右腕・管野投手のマウンド度胸」が挙げられたように、高い投手力と勝負強い打撃が評価された聖光学院。2カ月後の大舞台へ、気を引き締めて臨む。
チームを思う熱いエネルギー
竹内選手は、チームの強さについて「チームのことを思った時のエネルギーや、一球に対して執念を燃やして泥臭くできるところが強さだと思う」と語る。この言葉からは、チームメイトへの信頼と勝利への強い想いが感じられる。

個の力を高め、チームとしての戦いを磨く
センバツまでの2カ月、チームはどのような準備を進めていくのだろうか。竹内選手は「個々の技量をもっと探求しながら、チームとして戦うその一球に対しての思いというものに、もっとフォーカスしながら戦っていきたい」と、個人とチーム両面での強化を目指す姿勢を示した。
「日本一」明確な目標を掲げて
最後に、センバツでの目標を尋ねると、竹内選手は迷うことなく「目標は日本一です」と力強く答えた。この言葉には、チーム全体の決意が込められているようだ。

3月7日の組み合わせ抽選、そして3月18日の開幕へ向けて、聖光学院の挑戦は続く。全国の強豪校との激戦が予想されるが、竹内選手を中心としたチームの結束力と「日本一」への執念が、どのような結果をもたらすのか注目だ。
(福島テレビ)