普段は林業をしながら災害が起きるとすぐさま現地入りして、がれきの撤去などを行う災害救援NGOヒューマンシールド神戸代表の吉村誠司さん。
「1995年1月17日の阪神・淡路大震災では、4日目に神戸にたどり着いたが遅かった。
焼け落ちる家に残された人たちから『あんたも逃げてくれ、ありがとうな』と言われた話を避難所で聞いて、もっと関わらなくてはと考えました。
道路をふさぐ障害物は重機でないと取り除けないので、その作業が求められていると思います」
能登半島地震もいち早く現地入り
30年前からプロの災害ボランティアとして活動を続ける吉村さん。
長野県で林業をしながら、ひとたび災害が起きると重機を乗せたトラックでいち早く現場に駆けつける。

付いたあだ名は「助さん」。
2024年1月に発生した能登半島地震では、発災翌日から自衛隊や消防と連携して人命救助や道路を塞ぐがれきの撤去などを行った。

現場では、位牌や過去帳、宝物を重機で出してほしいというニーズがあったという。
地震では無事だったのに、2024年9月の豪雨で土砂崩れに巻き込まれた家も、“助さん”が重機で土砂をかき出し復旧の道筋を立てた。

支援を受けた人は「大変なことをすごく簡単にやってくれる。こんなボランティアもあるんですね」と感謝を口にする。
被災地のいたるところに“助さん”の活動の跡が残っている。

“助さん”に助けられた人は「助さんがいなかったら私はここにいないかもしれない。彼はスーパーヒーロー」と話す。
豪雨による砂崩れで流れが変わった小川が自宅兼工房を直撃したが、”助さん”が重機で川の流れを変え、崩れた床下をジャッキで支えてくれた。
吉村さんは「行けば僕を待ってくれている人がいるので出来ることをやる。電気や水道やガスなどさまざまな技術を持った人たちが動き出せば、支援の手が届きにくい所にも入っていけると思っています」と語った。
吉村誠司の地球日記
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