1月13日、広島市で「二十歳を祝うつどい」が開かれた。晴れ着姿の若者たちが友人との再会を喜び、大人への第一歩を踏み出した。広島市では、2004年度に生まれたおよそ1万1700人が、2024年度に二十歳を迎える。大人の仲間入りとされる1つの節目に若者たちは何を思うのだろうか。

広島の歴史を胸に、新たな一歩を

1月13日の「成人の日」に合わせ、広島市を含む県内6つの市町で成人式が開催された。

“二十歳の誓い”を読む新成人たち
“二十歳の誓い”を読む新成人たち
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広島市の式典では、新成人たちが「これから私たちは広島の歴史を胸に刻み、そして進化をし続ける街とともに歩み続けていくことをここに誓います」と力強く宣言した。

会場に集まった若者たちは、友人との再会を喜び合いながら、大人としての新たな門出を祝った。

今後の抱負を語る参加者
今後の抱負を語る参加者

ある参加者は「まだ子供の部分があって大人になりたい。いま管理栄養士の資格を取れるように頑張っているので、食品会社に就職して宇宙食を作りたいな」と抱負を語った。

参加者から溢れる感謝と決意の言葉

成人式に参加した若者たちからは、これまでの成長を振り返る声や、将来への決意が聞かれた。

インタビューに答える参加者(左)の父親(右)
インタビューに答える参加者(左)の父親(右)

ある参加者は、「相手への礼儀や誠意を忘れないような大人になりたい」と決意。その父親は「ぶつかったときもあって家出したこともあったけど、地域の方に助けてもらってぶつかり合いながらも本音で話しながら成長した思い出があります」と語り、娘の成長を喜んだ。

将来の目標を話す参加者
将来の目標を話す参加者

医師を目指す参加者は「将来医師になりたいと思っていて、夢が地域医療をしたい…今は知識を積み上げていくことが大事だと思っているので、頑張っていきたい」と決意を述べた。

親孝行をしたいという参加者
親孝行をしたいという参加者

また、「親孝行ですかね。いっぱい稼いで家買って、車買いたいですね」と、家族への感謝の気持ちを表す参加者もいた。

“特別な思い”で参加する若者たち

成人式には、特別な思いを胸に参加する若者の姿もあった。19歳で突然亡くなった友人の思いを背負って参加した同級生。

亡くなった友人の遺影と名前が書かれた“のぼり”を持つ参加者
亡くなった友人の遺影と名前が書かれた“のぼり”を持つ参加者

「ここには本人はいないんですけど、絶対に来てくれていると思うので一緒に目いっぱい楽しんでいこうという思いがあります」と語った。

アイドルグループ“STU48”のメンバーも

一方、アイドルグループ“STU48”のメンバー4人も広島市の護国神社を訪れ、二十歳の誓いを語った。

左から 北澤 苺さん(3期研究生) 石原 侑奈さん(3期生) 峯吉 愛梨沙さん(1期生) 井出 叶さん(3期生)
左から 北澤 苺さん(3期研究生) 石原 侑奈さん(3期生) 峯吉 愛梨沙さん(1期生) 井出 叶さん(3期生)

1期生の峯吉愛梨沙さんは「新しいいろんな挑戦をして素敵な大人になれたらなと思います。頑張ります」と決意を表明。3期研究生の北澤苺さんは「成人としての意識をもっと持って、STU48にとって必要な存在になりたいです」と抱負を語った。

県内全体では2万7143人が2024年度の成人祝賀行事の対象となっている。広島県の未来を担う新成人たちの活躍を祈るばかりだ。

(テレビ新広島)

テレビ新広島
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