ツイセキです!

【視聴者撮影】小学校のグラウンドでボール遊びをするような姿が目撃されるなど江田島市内全域に生息するイノシシ。

【江田島荘 阿部直樹総支配人】
「うちの従業員も何人か車に当たって一台廃車になったりとか…」

農作物などにも被害をもたらす厄介者で2024年度に捕獲された数は「657頭」に上っています。

そうした中…。

【阿部直樹総支配人】
「いまとってくれているハンターのモチベーションとハンターの数を増やさないといけないというこの2つを叶えるために、食肉加工だけでなくもう少し何か一頭のイノシシから恵みがとれると、イノシシをとる価値、とる意味が猟師さんに出てくるんじゃないかと」

今年で開業5年となる温泉宿・江田島荘。
普段、レストランでイノシシの肉を提供していますが、開業当初から地域の深刻な課題であるイノシシ被害の解決に向けた取り組みを考え続けてきました。

そして去年の冬…。

【アトリエバニーテール 倉本泰代さん】
「野生の皮なのでこういったところに喧嘩の跡とか…」

江田島市に移住してきたレザークラフト職人とともにイノシシの皮を使って商品化…。

【江田島荘のスタッフ】
「全然違いますね。生地感も…」
【倉本泰代さん】
「思ったより上質だなと思った。柔らかく繊維が細かいので傷がつきにくく丈夫で長持ちする」

さらにもう一つ…総支配人が足を運んだのは熊野筆の工房です。
これまでイノシシの毛は大半が「インド産」で主に筆の芯として使われてきましたが今回、江田島で捕獲したイノシシの毛だけを使った筆づくりに挑戦しました。

(職人)
「とにかく枝毛部分が長い」

(阿部総支配人)
「えーなんで?」

さらに…。
「バリバリ…」

Q結構力がいる?
(職人)「いりますね」

職人も驚く特徴は毛の柔らかさも…。

【ほう古堂 井原倫子社長】
「江田島のやつは柔らかい。やさしい。なんでかね?私たちも初めてですよ!」

そして、今月中旬…。
【井原倫子社長】
「これだけできました12本」

最後に、捕獲された時期などを彫り、完成。

【井原倫子社長】
「イノシシ筆といったらアーティスト前衛書の書家さんが好む筆」
「ストーリーは大事でこうやって地域と地域が連携していく。その一助になれるのはすごくうれしいこと」

【阿部直樹総支配人】
「悲しいが筆に触れる機会自体が非日常になりつつある。この筆をとってお客様に感じていただけるような企画や体験をつくれたらいいなと計画している」

書道家だけでなく一般向けにもオンラインショップで販売をスタートさせましたが数に限りがあるため今後は新たな毛が確保でき次第、順次、筆にしていきたいということです。

テレビ新広島
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