日本・トルコ協会の総裁を務める三笠宮家の彬子さまは、11月6日、両国の国交樹立100周年を祝うレセプションに出席されました。

まずご覧になったのは、明治23(1890)年に和歌山県沖で遭難したトルコの軍艦「エルトゥールル号」の模型。600人近くが亡くなる大惨事でしたが、地元住民の懸命の救助で69人が救出されました。

彬子さまは、両国の絆を象徴する出来事に思いを馳せられたご様子でした。

トルコにあるカマン・カレホユック遺跡は、祖父・三笠宮さま、父・寬仁さま、そして彬子さまと、三笠宮家が3代にわたり発掘を支援してきました。

彬子さまは挨拶で、秋篠宮ご夫妻がこの遺跡の視察を予定していることに触れ、「三笠宮殿下がくわ入れ式、父が資金集め、私がテープカットと三笠宮家三代で関わらせていただいている場所に両殿下がお出ましくださることは大変ありがたいことと思っております。先日殿下からは『中近東地域は今まで関心はあったけれど、なかなかご縁がなかったので、今回訪問できることを楽しみにしている』とのおことばを賜りました。日本とトルコ両国の絆は両殿下のご訪問で、ますます強固なものになることでありましょう」と述べられました。


レセプションでは、トルコのピアニスト・ジャン・チャクムルさんの演奏に合わせ、日本舞踊の尾上菊之丞さんが舞を披露しました。



トルコ語の「シェレフェ!」の掛け声で、トルコのコルクット・ギュンゲン大使らと乾杯された彬子さま。日本とトルコの交流が、次の100年に向け、さらに進むことを願っていらっしゃいました。
(「皇室ご一家」12月8日放送)