日本・トルコ協会の総裁を務める三笠宮家の彬子さまは、11月6日、両国の国交樹立100周年を祝うレセプションに出席されました。

日本・トルコ国交樹立100周年祝賀レセプション(東京・千代田区)
日本・トルコ国交樹立100周年祝賀レセプション(東京・千代田区)
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まずご覧になったのは、明治23(1890)年に和歌山県沖で遭難したトルコの軍艦「エルトゥールル号」の模型。600人近くが亡くなる大惨事でしたが、地元住民の懸命の救助で69人が救出されました。

会場に展示された「エルトゥールル号」の模型
会場に展示された「エルトゥールル号」の模型

彬子さまは、両国の絆を象徴する出来事に思いを馳せられたご様子でした。

模型をご覧になる彬子さま
模型をご覧になる彬子さま

トルコにあるカマン・カレホユック遺跡は、祖父・三笠宮さま、父・寬仁さま、そして彬子さまと、三笠宮家が3代にわたり発掘を支援してきました。

カマン・カレホユック遺跡(11月28日撮影)
カマン・カレホユック遺跡(11月28日撮影)

彬子さまは挨拶で、秋篠宮ご夫妻がこの遺跡の視察を予定していることに触れ、「三笠宮殿下がくわ入れ式、父が資金集め、私がテープカットと三笠宮家三代で関わらせていただいている場所に両殿下がお出ましくださることは大変ありがたいことと思っております。先日殿下からは『中近東地域は今まで関心はあったけれど、なかなかご縁がなかったので、今回訪問できることを楽しみにしている』とのおことばを賜りました。日本とトルコ両国の絆は両殿下のご訪問で、ますます強固なものになることでありましょう」と述べられました。

昭和61(1986)年5月 くわ入れ式に臨む三笠宮さま 写真提供:アナトリア考古学研究所
昭和61(1986)年5月 くわ入れ式に臨む三笠宮さま 写真提供:アナトリア考古学研究所
平成17(2005)年9月 アナトリア考古学研究所 落成式での寬仁さま・彬子さま 左はエルドアン首相(現・大統領) 写真提供:(公財)中近東文化センター附属アナトリア考古学研究所
平成17(2005)年9月 アナトリア考古学研究所 落成式での寬仁さま・彬子さま 左はエルドアン首相(現・大統領) 写真提供:(公財)中近東文化センター附属アナトリア考古学研究所

レセプションでは、トルコのピアニスト・ジャン・チャクムルさんの演奏に合わせ、日本舞踊の尾上菊之丞さんが舞を披露しました。

ジャン・チャクムルさん
ジャン・チャクムルさん
尾上菊之丞さん
尾上菊之丞さん

トルコ語の「シェレフェ!」の掛け声で、トルコのコルクット・ギュンゲン大使らと乾杯された彬子さま。日本とトルコの交流が、次の100年に向け、さらに進むことを願っていらっしゃいました。
(「皇室ご一家」12月8日放送)