三笠宮家の彬子さまは、11月12日、横浜市で開かれた第34回全国健康福祉祭 神奈川・横浜・川崎・相模原大会「ねんりんピック かながわ2022」総合開会式に出席されました。

「ねんりんピック かながわ2022」総合開会式
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昭和63(1988)年から開催されている「ねんりんピック」。全国から60歳以上の高齢者が集まり、スポーツや文化種目の交流大会が行われています。今回は、テニスやスポーツチャンバラ、俳句、健康マージャンなど32種目が4日間の日程で行われました。

「レクリエーションの宮さま」

彬子さまは、おことばの中で、6年前の平成28(2016)年10月、100歳で亡くなった祖父、三笠宮さまのエピソードを明かされました。

《彬子さまのおことばより》
私の祖父母にあたります三笠宮同妃両殿下はともに長寿でいらっしゃり、殿下は100歳の天寿を全うされ、妃殿下(百合子さま)は今年白寿(99歳)をお迎えあそばされました。
ねんりんピックの種目を拝見いたしますと、ゴルフ・ダンス・太極拳・俳句など、両殿下がお二方で楽しまれていたものが多いことに気づかされました。
殿下は「レクリエーションの宮さま」としても知られ、当時、「ダンスと名の付くものは、ほとんど挑戦した」とおっしゃっていますが、70歳を過ぎてからワープロをお使いになり始めたり、日本舞踊のお稽古を始められたりと、ご晩年まで本当に好奇心旺盛で、様々なことに挑戦していらっしゃいました。

平成23(2011)年10月 結婚70年を迎えられた三笠宮ご夫妻
平成23(2011)年10月 結婚70年を迎えられた三笠宮ご夫妻

三笠宮さまは、昭和20年代半ばからフォークダンスの普及に取り組み、昭和26(1951)年に日本レクリエーション協会の総裁に就任されました。

昭和43(1968)年「氷上フォークダンスのつどい」で参加者にダンス指導する三笠宮さま
昭和43(1968)年「氷上フォークダンスのつどい」で参加者にダンス指導する三笠宮さま

昭和43(1968)年1月には、横浜市のこどもの国で開催された「氷上フォークダンスのつどい」で、自ら参加者にダンスを指導しています。

12月17日に出版される伝記「三笠宮崇仁親王」の編さんにも関わられた彬子さま。三笠宮さまのことを調べる中で、ある写真に驚かれたといいます。

《彬子さまのおことばより》
先日アルバムを整理しておりました際に、殿下がフォークダンスをしておられる写真が出てきたのですが、年号を確認したところ、90歳を超えておられる時でしたので、仰天いたしました。

三笠宮さま 長寿の秘訣

そして彬子さまは、三笠宮さまが100歳まで長生きできた秘訣について述べられました。

《彬子さまのおことばより》
お医者さまのいうことを聞きすぎるくらいよく聞かれ、暴飲暴食は決してされず、ご自身で考案された体操をされたりして、規則正しくご自身を律して生活しておられたのが長寿の秘訣であったのだろうなと思っております。
ねんりんピックに参加される皆さまには、殿下のように好奇心旺盛にさまざまなことに挑戦され、世代を越えた多くの方たちと交流して豊かな時間を過ごしていただけますことを願っております。

開会式のあと、ダンスパフォーマンスをご覧になった彬子さま。高齢者が生き生きと活躍し、健康で豊かな長寿社会が作られることを願われました。

(「皇室ご一家」12月4日放送)

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