「軸」をテーマに東京大会に向け練習
パラカヌーの瀬立モニカ選手、22歳(江東区カヌー協会)。
彼女の武器はパドルを漕ぐ太い腕。

「私は胸から下の筋肉が使えないので、三頭筋、三角筋、二頭筋をすごく鍛えています」と話す。
2016年に出場したリオパラリンピックは8位だった。決勝で最下位という結果に「恥ずかしいレースをしてしまった」と反省する瀬立選手。

その後、トレーニングを重ねて、4年前は28センチだった腕の太さが33センチになるまで鍛え上げた。
この腕の力を生かしたスタートダッシュに磨きをかけ、2019年は世界選手権5位に。そして、東京パラリンピックの内定も決まった。

「軸を保っていないといけない。バランスを崩すとステンと転覆するので、(体の中心に)串が刺さっているような意識を持っている」と話すように、今のテーマは軸をぶらさずに漕ぐために体を鍛えること。
パワーに体幹が加われば、金メダルも見えてくる。
「今は120%の練習ができている」と充実の毎日を送り、徐々に理想の形が完成しつつあるという。
想像しただけでワクワク!

彼女が練習する東京都江東区の中川は、健常者だった中学時代からの練習拠点でもある。
高校1年生の時、ケガでパラカヌーに転向してからも区のさまざまなサポートがあり、これまで練習を続けてくることができた。

そして、東京パラリンピックのカヌーが行われるのは、同じ江東区の「海の森水上競技場」。
「まさに運命って感じ。江東区であれば応援も車でピュッって感じなので、想像しただけでワクワクします」と明かした。
(「パラ★DO!」毎週土曜、15時25分~※関東ローカル)
https://www.fujitv.co.jp/sports/parado/program/parado/index.html