山形・酒田市は、2024年7月の大雨で被災した住民から意見を聞く「タウンミーティング」を開いた。住民からは、本格的な冬を前に雪に関する不安や、緊急時の連絡手段に早急な対応を望む声が上がった。

国道の除雪や住宅倒壊に不安の声…

酒田市が「復旧・復興方針」をまとめるにあたり住民から意見を聞くため、大雨で被災した大沢地区の住民を対象に、初めてタウンミーティングを開催した。

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会では、市から今後5年をかけて行う復旧・復興の基本方針とロードマップの案が示され、意見交換が行われた。

災害の発生から4カ月が経ち、被災地ではまもなく本格的な冬を迎えるが、住民からは「復旧途中の国道344号できちんと除雪が行えるのか」といった不安の声が聞かれた。

そのほか、現在、仮住まいをする女性からは「周辺の住宅はサッシもなく骨組みだらけで、ことしの冬はどうなるか心配。積雪で倒壊する恐れがある。早急に解体するなら解体してほしい」といった声も。

緊急時の連絡手段に早急な対応求める

また、災害発生直後は電話がつながりにくかった上、緊急時の連絡手段が機能しておらず、早急に対応してほしいという指摘もあった。

参加した住民:
青沢の克雪センターにあった防災無線が全く使えなかった件の回答が来ていない。発災から4カ月も経つのに。

酒田市の中村慶輔企画部長は「次の災害が来る前までにつながるような形にできればと、非常に大きな課題として捉えている」と述べた。

酒田市総務課の荒木英義主幹は「早急に対応しなければならない意見・要望もあったので、担当課につないですぐに対応していきたい」としている。

タウンミーティングは今後、市内の西荒瀬や松山・平田地域などでも開かれる。市は、意見を反映した「復旧・復興方針」を2025年1月末をめどにまとめる考え。

(さくらんぼテレビ)

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