この疑問を担当者に聞いてみると、買い替えの目安は「生地が伸びてきたら」だという。
「着用や洗濯を繰り返すと見た目に変化がなくても、生地の劣化が進みます。劣化で生地が伸びると肌と密着できなくなり、ヒートテックの良さである『肌に密着して体から発する水蒸気を吸収し、熱を放出する機能や保温性』を発揮しづらくなってしまいます」

年数などの定められた使用期限はないが、生地が伸びて“ヨレヨレ状態”になると、肌と生地との間に空気が入り、暖かさを感じにくくなる。“肌との密着”が感じられなくなったら、買い替えのタイミングと思っていいそうだ。
そのため、購入の際は“肌と密着するサイズ”を選ぶと暖かさを感じやすいそう。店舗だと袋や箱で包装されているが「スタッフに声をかけていただければ見本を確認したり、商品を試着したりできます」とのことだ。
自分に合ったサイズを確かめてもいいだろう。
生地を長持ちさせるポイント
生地が伸びないように長持ちさせたいが、日々の洗濯はしたいところ。お手入れするときは、どうすればいいのだろうか。
「お勧めは“洗濯ネット”に入れて洗うことです。丁寧にケアするのであれば、手洗いが一番長持ちすると思います」
他の服と絡むと伸びる原因となるため、型崩れしにくい洗濯ネットを使ったり、洗濯物の量を控えめにしたりするといいそうだ。また、長時間のつけ置きも避けてほしいという。

そして、干すときにも注意点が。
「衣類全般に言えますが、洗濯ばさみでつるした場合、特定の箇所に負担がかかってしまうため、ハンガーにかけて乾かすことをお勧めします。干した状態のまま放置していると生地が伸びてしまうため、乾いたらすぐに片付けるよう注意してください」