南国宮崎のリゾート施設「シーガイア」が、グランドオープンから30周年を迎えた。経営破綻や3度のオーナー変更など、紆余曲折のあったシーガイアだが、2024年は2期連続の黒字達成という理想的な形で30周年を迎える事となった。高級リゾート路線を維持しながらファミリー層にも力を入れ、新たな運営会社のもとで迎える30周年だ。

30周年記念モニュメントが登場

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華やかに飾られたホテルのロビーには、記念モニュメントが設けられ、宿泊客にはシーガイアのロゴがデザインされたキャンディが配られた。この日、訪れていた人たちも祝福ムードだ。

帰省客:
大変すばらしいことだと思う。市民としては誇りに思う。

兵庫からの観光客:
歴史を感じる。28年前に来たので、あ、まだあるんだと思って懐かしく思った。

なかには、30年前、結婚の記念に宿泊したという人も…。

福岡からの観光客:                                                                                                    ちょうど一緒。結婚してから30周年かと思って。あの時からだいぶリニューアルして、だけどここからの景観は大好き。

フェニックス・シーガイア・リゾート 土橋裕樹取締役:
シーガイアは日本で有数の施設だと感じている。そうなれたのも、30年間、県民のみなさまに色々なご支援をいただいたおかげだと、改めて痛感した。

経営を替えながら再建の道たどる

シーガイアは、国のリゾート法指定第1号施設のひとつとして、1994年、宮崎市にグランドオープン。観光宮崎の復興を目指した巨大プロジェクトとして、世界最大のウォーターパーク「オーシャンドーム」を目玉に、国内外から観光客を宮崎に呼びこんだ。

しかし2001年に経営破綻。米投資会社や国内大手企業などオーナーを替えながら、そのたびに魅力を向上させて再建の道をたどってきた。2024年6月には、国内外で多くのホテル運営に関わっているアメリカの投資会社に経営が移った。

高級リゾート路線を維持しながらも、4人程度での利用が可能な客室を増やしてファミリー層の誘客にも力を入れている。

フェニックス・シーガイア・リゾート 土橋裕樹取締役:
いままで獲得しているMICEやスポーツ団体も取りつつ、プラスアルファ、すそ野を広げていってファミリーの方々を取り込む。別の時期には違う方を取り込む。そういう形で色々な方に楽しんでいただけるホテルにしたいと考えている。

シーガイアは今後、グループ会社が運営するリゾートホテルの施設を参考に新たな設備投資を予定している。石垣島のリゾートホテルでは、大型遊具を備えたプールが人気との事で、シーガイアではこうした例も参考にしながら、子供向けのアトラクションを備えたプールの増設を検討している。

(テレビ宮崎)

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