10月24日のプロ野球ドラフト会議で、高知ファイティングドッグスから2人の選手が指名を受けた。DeNAから4位指名を受けた若松尚輝投手と、阪神から育成2位指名を受けた嶋村麟士朗選手。2人の弱点や今後の目標など素顔に迫った。

祝福の声寄せられ SNSにも影響が

高知さんさんテレビを訪れたのは、高知ファイティングドッグスに所属し2024年のドラフト会議で横浜DeNAベイスターズから4位指名を受けた若松尚輝投手(24)。そして、阪神タイガースから育成2位指名を受けた嶋村麟士朗選手(21)だ。

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若松投手は「小中高校の友達とか大学の友達もおめでとうって言ってくれて、本当にありがたいです」と祝福の声に感謝し、「いつも良くしてもらっているファンの人にごはんに連れて行ってもらった」と、ファンから直接お祝いをしてもらったという。

嶋村選手は「みんなのおめでとうメッセージとか、そういうのを見たらすごいことしたんだなっていう感じでしたね」と、2人ともドラフト会議直後から周りからは祝福の声が相次いでいるようだ。

インスタグラムでも変化があったという嶋村選手は、「毎日通知が鳴りやまない。計算したんですけど600人くらいフォロワーが増えました。阪神すげーと思って」と、阪神タイガースの影響力に驚いた様子だった。

嶋村選手は高知市出身で、2024年は主にキャッチャーとして試合に出場した。打撃も優れていて、2024年の四国アイランドリーグベストナインの指名打者部門に選ばれた。

北海道出身の若松投手は、最速152km/hの速球とキレのあるフォークボールを武器に、2024年はチーム最多の6勝を記録した。

真面目な性格が評価 新監督に喜びも

10月29日、若松投手のもとにはDeNAの関係者が指名挨拶に訪れ、若松投手は終始緊張した表情だった。DeNAのスカウトは、プレー以外にも若松投手の真面目な性格が評価のポイントだったと話していた。

若松投手は「性格面というか内のところも評価してもらったので。マウンドを降りてからの準備だったりとか、ベンチで周りを応援する姿とかっていうのを評価していただきました」と話した。

それを聞いた嶋村選手が「内面をほめてもらったって言ったじゃないですか。『え!』と思ったんですけどね」と驚いた様子を見せ、「僕が『やれんのか』って、試合前にふざけて聞いたら『やるしかねえだろ!』みたいなことをやるので、ノリがいいです」と、「普段はおとなしい」と言われる若松投手の意外な一面を語ってくれた。

一方、嶋村選手は、高知商業高校の先輩でもある藤川球児新監督が指揮する阪神タイガースに入団する。

嶋村選手に、阪神タイガースに決まったときの気持ちを聞くと「ホッとしましたね」と話し、「阪神に縁があったり、高知県にファンがめっちゃ多いので行きたいなっていうのはあった。藤川球児さんも新監督でうれしいです」と喜びを語った。

嶋村選手の家族は高知市に住んでいて、試合の度に球場へ出向き一丸となって応援してくれたという。

そんな嶋村選手のお父さんから「キャッチャーでお金がかかったから、早くそのお金を回収したい」というお願いがあったと伝えると「分かりました。お母さんが車を買ってって言っていたので、車を買おうかなって。頑張って稼いで」と笑顔で親孝行の計画を話した。

若松投手と嶋村選手の弱点とは

続いて、2人の素顔に迫るために、お互いの弱点を知っているか聞いてみた。
「若松投手が恥ずかしいだろうなっていうエピソードがひとつ」あるという嶋村選手に、若松投手は「変なこと言うなよお前」と恥ずかしそうな様子。

嶋村選手が思う若松投手の弱点は「死ぬほどおなかが出ている」ということだった。

高知さんさんテレビの川村和久アナウンサーが若松投手のおなかを触らせてもらうと、「よくアスリートの“6つに割れてる”ではないですよね」と驚きの声を上げた。

嶋村選手は、若松投手のおなかを見て「でか!太!みたいな」と感じると笑いながら話し、若松投手も「たまに、走ってて『あー重いな』っていうことはあります」と笑いながら話し、和やかな雰囲気がスタジオに広がった。

一方で、若松投手からは「無邪気な性格」が嶋村選手の弱点だという指摘があった。

若松投手は「僕みたいな人だったらいいんですけど、心配なのは、プロ入ってめっちゃ上の人とかにこの感じで行って、どやされないか心配です」と話し、嶋村選手も「たしかに。それは気をつけないといけない」と気を引き締めた様子だった。

ちなみに、若松投手はプロになって食べたいものが“お寿司”だといいい、「僕は回っていない“お寿司”に行ったことないので、行ってみたいです。今まで独立リーグで、少ない給料の中で自炊していた。ただ、味よりもどれだけ安く済ませるかとかだけ考えていた」と苦労したエピソードを話した。

「開幕一軍」「スーパースター」

2025年から新たな挑戦が始まる2人に目標を聞いた。

若松投手は、「開幕一軍」。すでに来シーズンの戦いを見据えていた。「まずは自主トレとキャンプから始まると思うので、そこから本当にスタートから全力でアピールしていって、開幕を一軍で最高のスタートを切れるように頑張りたいです」と意気込みを語った。

嶋村選手は「スーパースター」。「誰からも応援される選手と、ここぞと言うときに打てる選手であったりチームを支えるキャッチャーであったりとか、チームの中心選手であったりとか球界の中心選手になれるように夢を大きく持っています」と、“スーパースター”に込めた思いを語った。

2人は高知ファイティングドッグスでの経験を糧に、高知から大舞台であるプロの世界へ羽ばたいていく。

(高知さんさんテレビ)

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