2024年4月、北海道旭川市で当時17歳の女子高校生が衣服を脱がされて暴行を受け、橋から転落して殺害された事件。

 5月26日に行われた主犯格とされる内田梨瑚被告(23)の2回目の裁判で、検察側は女子高校生が転落する直前の動画を証拠として示した。

■女子高校生のスマホから見つかった「2本の動画」

 内田被告は青のストライプシャツと黒のパンツ姿で法廷に現れた。

 初公判と同様、深々と頭を下げて入廷。背筋を伸ばし、落ち着いた様子で裁判に臨んでいた。

 2回目となる裁判では、25日に続いて検察側の証拠調べが行われた。

 検察側は損壊された女子高校生のスマホから発見された2本の動画を証拠として示した。
 
 そして共犯とされる2人の供述調書を読み上げた。

■「全裸になれ、自分で服脱げ」「そこで土下座しろ」

 2024年4月19日午前3時29分ごろ、内田被告と共犯の女、女子高校生を乗せた車は神居古潭へと向かっていた。

 川を右手にして車を止めると、内田被告は女子高生にこう言い放った。

 「全裸になれ、自分で服脱げ」

 女子高校生は抵抗することなく自分で服をすべて脱いだという。

 内田被告は共犯の女に、服を駐車場の柵の外の林に捨てるように指示した。

 女子高校生が帰れなくなることを共犯の女が心配すると、内田被告は「良いんだって」と答えた。

 これ以上聞いても怒られるだけだと考えた女は、指示通り服を投げ捨てた。

 「そこで土下座しろ」

 冷たいコンクリートに膝をついた女子高校生を前に、共犯の女は渡されたスマホの撮影ボタンを押した。

■衣類を身に着けていない女子高校生を橋の欄干に…

 「なめた態度ばっかりとって申し訳ございませんでした」

 緊張感が張りつめる中、法廷に流れた6.5秒の動画の音声。

 聞こえたのは女子高校生の一言だけだ。

 そして、内田被告らは女子高校生を連れて橋の上に移動した。

 内田被告らは首を絞める、腰を蹴るなどの暴行を加える。

 衣類を身に着けていない女子高校生を橋の欄干に座らせ、再び謝罪を要求した。

 もう1本の12.5秒の動画の中には、次のようなやりとりが残っている。

■「なめた態度ばっかりとってすみま…やだ!」

 内田被告「はい、どうぞ」

 女子高生「なめた態度ばっかりとってすみま…やだ!」

 共犯の女「なにが?」

 女子高生「やだ」

 川を背にして欄干に座る女子高校生の膝を共犯の女が持ち上げ、落とすそぶりを見せたのだ。

 落下しそうになったところで「やだ」と訴え、橋の内側に降りた女子高校生。

 この少し後に冷たい川に落下し、命を落とすことになる。

 法廷で2本の動画が流れている間、内田被告が表情を変える様子は見受けられなかった。

 神居古潭の橋の上で、何が起きたのか――26日に証拠として示された供述調書では転落の部分については触れられなかった。

 26日の裁判は午前中で閉廷し、内田被告は深々と頭を下げて法廷を後にした。

 27日の証人尋問で出廷する共犯の女が何を語るのか注目される。

北海道文化放送
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