「暖房の設定温度については、環境省が提唱している『ウォームビズ』が参考になります。これは、冬に室温20℃(目安)で過ごすライフスタイルを推奨するものです。
また、体感温度を上げることもポイントです。湿度が高いと暖かく感じやすいので、湿度は40~60%程度がお勧めです」

ダイキンによると、「20℃」をひとつの目安にしてほしいという。しかし「少し寒そう…」と思う人もいるのではないだろうか。そんな時に注目してほしいのが、湿度だ。

快適に過ごすコツは「湿度」の管理

ダイキンによると、体感温度は湿度が高くなるほど上がり、低くなるほど下がるという性質がある。たとえば同じ25℃の室温でも、湿度が25%の場合と55%の場合では、湿度が高い時の方が暖かく感じるそうだ。

ダイキン公式YouTubeより
ダイキン公式YouTubeより

空気には温度が上がるほど湿度が低くなるという性質があるため、暖房をつける際は加湿器などを併用して湿度をコントロールしてほしい。こうすることで、設定温度を必要以上に上げなくても暖かく過ごすことができるのだという。

湿度は40%以下の環境だとウイルスが活性化しやすく、反対に60%以上になるとカビの発生につながりやすいそう。冬場だけでなく、年間を通じて40~60%の湿度を保つのが理想的というので、意識するといいかもしれない。

室内の熱は「窓」から逃げていく

では、せっかく暖まった部屋から暖かさを逃さないためにはどうしたら良いのだろうか。ダイキンが紹介するのは、カーテンの工夫だ。

ダイキン公式YouTubeより
ダイキン公式YouTubeより

「室内の熱は床や壁などさまざまな場所から出て行きますが、半分以上は窓から逃げていくと言われています。二重窓などにリフォームするのも手ですが、まず工夫できるのはカーテンの素材やサイズ、色などでしょう」

カーテンの色選びも実は大事な要素(画像はイメージ)
カーテンの色選びも実は大事な要素(画像はイメージ)

比較的手軽にできるのが、カーテンの付け替えだ。断熱性の高い素材や、床まで届くサイズのものに替えるほか、実は色も大事な要素。カーテンも青や緑よりも、ピンクやオレンジなどの色にすると、気分的により“あたたかみ”を感じるようになるそうだ。カーテンを買い換える際は、ぜひ色にもこだわってほしい。

暖かい部屋をつくる方法はわかったが、寒さが続く中、不安がよぎるのが電気代だろう。ダイキンによると、節電のためにできるのは「フィルターの掃除」と「整理整頓」だという。