肌寒い季節、気持ちよく寝るために重要なアイテムのひとつが「布団」だろう。

しかし、冬になると日照時間は短く、日差しも弱くなりがち。ベランダなどに干しても乾くまでに時間がかかる。だからといって、長時間干したら布団が傷んでしまう可能性も…。

温風で布団を乾燥させたり、温めたりする「布団乾燥機」(提供:アイリスオーヤマ)
温風で布団を乾燥させたり、温めたりする「布団乾燥機」(提供:アイリスオーヤマ)
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そんな悩みを解消するため、温風で布団を乾燥させたり、温めたりする「布団乾燥機」を使う人もいると思うが、十分に効果を発揮したいならどんなところがポイントになるのだろう。

アイリスオーヤマの広報・見並万綾さん
アイリスオーヤマの広報・見並万綾さん

布団乾燥機のメリットと効果的な使い方について、アイリスオーヤマ株式会社の広報・見並万綾さんに教えてもらった。

布団乾燥機を使う「3つのメリット」

布団乾燥機を使うと「大きく3つのメリットがあります」と見並さんは話す。

3つのメリット(提供:アイリスオーヤマ)
3つのメリット(提供:アイリスオーヤマ)

1つ目は「室内で布団乾燥が完結できる」点。
干すスペースを気にせず、布団を動かすことなく乾燥できる。外の気温や天気、花粉や黄砂なども関係なく、手軽にできるのもうれしい。天日干しによる布団の劣化、色あせを防ぐことにもつながるという。

2つ目は「ダニの繁殖、においやカビを抑える」点。
ダニは高温多湿になると繁殖しやすいと言われており、人の体温や寝汗を吸った布団はこの条件に当てはまる。ただ、ダニは熱や乾燥に弱いので、布団乾燥機で温風(50℃以上)を送ると、繁殖しにくくなるという。また同時に、細菌の繁殖も抑え、においやカビを防ぐ効果も期待できるそうだ。

そして、3つ目は「温かくふっくらとした布団で寝ることができる」点。
特に冬は布団が冷たいと寝付きが悪くなりがちになる。足元まで温かくふっくらとした布団にすることで快眠につながるという。

 布団をベランダなどに移動する必要がない(イメージ)
 布団をベランダなどに移動する必要がない(イメージ)

見並さんは「布団乾燥機のターゲット層は幅広く、どんな人にもお勧め」としながらも、手間がかからないという強みが、特に主婦や高齢者に向いていると話す。

「いろいろな家事をしなければいけない方、腰をかがめるのが大変な高齢者、寝付きがなかなかよくならない方にお勧めですね」

マットのある・なしで違いも

そして、布団乾燥機の形状は2種類ある。

ひとつは、敷き布団と掛け布団の間に敷いて温風を送り込む「マット」があるもの。マットがあるタイプは布団の隅々までムラなく温める半面、準備や片付けが面倒。本体のサイズが大きいため、ある程度の収納スペースが必要だ。

送風口(ノズル)を布団の間に差しこむ「マットなしタイプ」が現在の主流(提供:アイリスオーヤマ)
送風口(ノズル)を布団の間に差しこむ「マットなしタイプ」が現在の主流(提供:アイリスオーヤマ)

マットがないタイプは、ホースなどの送風口(ノズル)を布団の間に差しこみ、温風を送り込む。扱いが簡単で手軽に使えるが、ノズルから遠い部分は温まりにくいこともあるという。

現在の主流は手間がかからない「マットなしタイプ」。見並さんも「片付けや収納などの面を考えるとマットなしが人気」だと話す。