傘差し運転はよく見られる光景だが、片手運転でバランスが不安定となり事故のリスクが高く、実際に衝突事故も発生している。また、傘差し運転は2026年4月から改正道路交通法の施行で禁止されることになった。違反者は、反則金5000円の対象となる。
雨の中の傘差し運転が反則金適用へ
雨が降る静岡市で9日に撮影されたのは、傘を差しながら自転車を運転している人物だった。1人だけでなく、他にも傘差し運転をする人の姿が見られた。1人は片手で運転しているためバランスが取りにくいようで、非常に危険な状態だった。

梅雨入りとともに増えるこうした傘差し運転だが、2026年4月から改正道路交通法が施行されて禁止になる。違反した場合には反則金5000円が科されることになる。
傘差し運転がどれほど危険かを示すように、実際に事故も発生している。

見通しの良い道路を走っていた車のドライブレコーダーでは、交差点を通過した直後に、対向車線の車の間から傘差し運転の自転車が飛び出し、衝突する様子が記録されていた。
JAFも検証…リスクが高い傘差し運転
傘を差した状態で自転車に乗ると視界が遮られやすく、ハンドル操作やバランスが不安定になるため、事故のリスクが高くなる。

JAFが行った検証では、正しい乗り方をし、赤いパイロンの位置でブレーキをかけて停止するまでの距離と比べて、傘差し運転の場合は停止距離が約1m長くなっていた。
JAF静岡支部の菊地一啓さんは、「片手でハンドルを操作をしたりブレーキを操作するので、バランスが取れない。転倒してしまう。ブレーキも本来両手でかけるのを、片手でかける。制動距離も伸びるので、絶対にやめてほしい」と語っている。
(「イット!」 6月12日放送より)
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