サッカーJ1のFC町田ゼルビアが今、選手や監督などに対する多くの誹謗中傷に悩まされている。これを受け、チームは15日、悪質と判断した複数の投稿者を東京地検に刑事告訴したことを明らかにした。町田ゼルビアの藤田晋社長兼CEOは、相次ぐ誹謗中傷について、「もう限界」と訴えている。
好調の裏で相次ぐ誹謗中傷
サッカーの明治安田J1リーグで、J1昇格1年目から優勝争いに加わっているFC町田ゼルビアだが、その好調ぶりの裏で悩まされてきたというのが、選手や監督などに対する多くの誹謗中傷だ。
この記事の画像(20枚)この事態を受け、チームは15日、悪質と判断した複数の投稿者を東京地検に刑事告訴したことを明らかにした。
ゼルビア顧問弁護士・加藤博太郎弁護士:
本日、東京地方検察庁に対して、名誉毀損罪および信用毀損罪の罪に該当するものとして、刑事告訴を行いました。
10月6日に設置した誹謗中傷に関する情報提供窓口には、これまでに約1000件の情報が寄せられているということだ。
「もう限界」投稿の一部が過激化
これまでルール上に規定のない行動が、度々注目されてきた町田ゼルビア。
8月の試合では、PKを獲得したフォワードの選手が、ボールにたっぷりと水をかけて蹴ろうとして、レフェリーにボールを替えられたり、さらに得意とするロングスローを多用するプレーに対しても、批判が相次ぐ事態となっていた。
こうした町田ゼルビアのプレーなどに対する投稿の一部が過激化し、監督や選手を「ヤクザ」「チンピラ」「存在が粗大ごみ」などと批判する書き込みや、スタッフの容姿を侮辱するものもあったという。
ゼルビア顧問弁護士の加藤博太郎弁護士は、「しっかりとサッカーのプレーができない環境になってくる。ボディーブローのように誹謗中傷とか効いてきますので、告訴に踏み切ったところであります」と話す。
さらに、町田ゼルビアの藤田晋社長兼CEOも、相次ぐ誹謗中傷について「もう限界」と訴えている。
FC町田ゼルビア・藤田晋社長兼CEOのコメント:
昨年来、クラブの好調な成績と比例するように無数の誹謗中傷を浴びており、それはもう酷いものでしたが、これまでは新参者への洗礼かと目を瞑ってきました。しかしながら、もう限界です。これ以上はもう看過しないことを決意しました。
チームは今後も情報提供などに基づいて、誹謗中傷に対する刑事告訴を進めていくとしている。
(「イット!」10月15日放送より)