パリオリンピック男子バスケットボールで、日本は1次リーグのフランス戦に延長戦の末に惜敗。第4クォーター終了間際の場面で生まれた疑惑の判定には、SNS上にとどまらず、スポーツ専門誌などでも疑問の声が噴出した。
疑惑の判定は他競技でも数々生まれていて、選手に対するSNSでの誹謗中傷が相次ぎ、物議を醸している。エスカレートする選手へのSNSでの誹謗中傷を受けて、IOCは初めて選手村内に「心のケア」を行うスペースを開設した、
永山選手はSNSで因縁相手と2S
永山竜樹選手が敗退した男子柔道60キロ級の準決勝では、審判が「待て」を告げた後も、スペインのフランシスコ・ガルリゴス選手が締め技を6秒ほど継続。
永山選手が失神して、一本負けの判定となった。

スペイン紙によると、ガルリゴス選手は「音がうるさくて気づかなかった」と話しているというが、SNS上では、「汚いやり方で取ったメダル、おめでとう」「スペイン人に柔道は早すぎたみたいね」「ルールを守れないなら柔道をやめろ」といった、ガルリゴス選手に対しての誹謗中傷が殺到している。
一歩間違えれば炎上しかねない状況の中、永山選手は自身のSNSにガルリゴス選手との2ショット写真を投稿。ガルリゴス選手への誹謗中傷を控えるよう、呼びかけた。
IOCが選手村内に初めて「心のケア」行うスペース開設
さらに、まさかの2回戦で敗退後、会場内で声を挙げて泣く姿を見せた柔道女子52キロ級の阿部詩選手。

30日に「情けない姿を見せてしまい申し訳ありませんでした」とSNSに投稿した。
これには励ましのコメントがついた一方で、「恥ずかしい。見苦しい。みっともない。」や「単純に精神年齢がガキなのかな」などの心ない中傷も散見された。
エスカレートする選手へのSNSでの誹謗中傷に、IOCは、今回初めて選手村内にSNSで中傷された選手などの「心のケア」を行うスペースを開設し、選手の不安や悩みの相談に対応している。
(「イット!」 7月31日放送より)