10月8日午後3時すぎ、上皇さまは赤坂御用地を出発され、上皇后美智子さまを見舞うため、東京・文京区の東京大学医学部付属病院に入られました。

お住まいで転倒し「右大腿骨上部」の骨折と診断された美智子さま。

宮内庁によりますと、8日朝5時ごろから、美智子さまは折れた骨を金属製のボルトなどで固定させる「骨接合術」を受けられたということです。

朝5時からという早い時間帯の手術。そこには、美智子さまのお気持ちがあったというのです。

フジテレビ皇室担当の橋本寿史解説委員に話を聞きました。

フジテレビ皇室担当 橋本寿史解説委員:
病院側そして、入院されている患者さんに対してご迷惑をかけたくないという、気持ちが強かったと思うんですね。

上皇さまは、お住まいで美智子さまの手術が無事終了したとの報告を受けて、安堵されていたといいます。そして午後には、手術を終えた美智子さまと共に病院で医師から説明を受けられました。

普段から御所を散策するのが日課になっているという上皇ご夫妻。

フジテレビ皇室担当 橋本寿史解説委員:
相応にお足元が不安定になるということはあるようです。そういったところは、必ず、上皇さまがその時にはお支えになられています。とにかくお二人とも、お互いのことを支え合いながら、こういったところは危ないなという思いをよく知りながら、進まれているというシーンをよく拝見しています。

ご結婚から65年。常に支えあって歩まれてきたご夫妻。
けがをされてすぐの手術「回復も早まるのでは」
けがをされてすぐの手術について、足立慶友整形外科の北城雅照理事長に話を聞きました。

足立慶友整形外科 北城雅照理事長:
非常に早いタイミングで手術ができたのが素晴らしいと思います。
すぐに手術ができれば、もうすぐにベッドから離れる。つまり、すぐにリハビリができるので、その後の結果も順調に進められます。これは非常に良かったなというふうに思います。

美智子さまは、今後体調を見ながらリハビリに取り組み1、2週間入院される見通しです。

倉田大誠アナウンサー:
北城医師によりますと、今後のリハビリについてですが、一般的に骨折した際のリハビリについてはステップ、流れというものがあるとのことです。
段階1:患部以外の筋力を維持するためにベッドの上で足首を動かすなどできることをする
段階2:徐々に体重をかけて、1カ月ほどかけて立ち上がり歩く練習をする
段階3:杖などを使って歩く練習をして日常生活に戻っていく
しかし、今回は大腿骨という非常に太い骨なのでどれぐらい回復できるのか。まずはゆっくりと時間をかけていただきたいなと思います。
MC谷原章介:
手術までが早ければ早いほどその回復が早くなるっていうのは安心しましたね。
今回朝5時という異例の時間帯に手術だったんですけども、美智子さまは、他の患者さまに迷惑をかけたくないとうお気持ちがあったのだと思います。

元衆院議員 金子恵美氏:
本当国民へのご配慮が素晴らしいと思います。どんな時も国民を第一にというふうにお考えになっての行動には敬服していますし、とにかくご無事に回復されることを心から願います。
(「めざまし8」10月9日放送より)