●練習:
テキストを再読する代わりに、自分でテキストを作る。概念や単元名などのキーワードを見て、活用を意識しながら、自分の言葉で説明してみる。
完全な文章ではなく、箇条書きやメモリーツリー形式で殴り書きする。うまく説明できない箇所は⾚字でハイライトしておいて、後から覚え直す。
●自作テキストにおける、キーワードと説明の例
(a)英語の⽂法(例:関係代名詞)→概要・項⽬・⽤法・例⽂を書く
(b)数学の概念(例:ユークリッドの互除法)→定義・記号・証明・練習問題を書く
(c)国語の単語(例:よく出る古文の動詞)→単語とその意味を枚挙する
(d)化学の化合物(例:ベンゼンの反応)→性質・反応例・用途を書く
(e)心理学の用語(例:カクテルパーティー効果)→概要・理論・応用を書く
(3)質問形式でメモする
授業や自習中に大事だと思った箇所を質問形式でメモすると、効率の良い想起学習ができる。テスト直前などにメモを読み返し、解答できるか試せば、弱点を埋められるからだ。
たとえば、「縄文時代の人の平均身長は?」というクイズを作って、後で「男:158cm、女:149cm」と答えられなかったら、覚え直せばいい。
「科学は前進するが、人間は変わらない」― クロード・ベルナール(『随想』より)

カリス(東大AI博士)
1993年、韓国生まれ。大阪大学・招へい准教授。長崎大学・特任准教授。博士(情報理工学/東京大学)。医療AI/創薬AI研究開発にすぐ使える医用画像データプラットフォームを手がけるカリスト株式会社を2022年6月27日に起業。YouTubeチャンネル『カリス 東大AI博士』にて、科学的勉強法・科学的思考法・AIなどについて配信